「【台湾ニューシネマの名匠と謳われた、ホウ・シャオシェン監督の全編に頽廃感が横溢するロードムービー。】」憂鬱な楽園 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【台湾ニューシネマの名匠と謳われた、ホウ・シャオシェン監督の全編に頽廃感が横溢するロードムービー。】
■その日暮らしを続けている中年の台湾のチンピラ・ガオ。
弟分のピィエンはトラブルを起こしてばかりで、彼とその恋人・マーホァの2人がガオの頭を悩ませていた。
そんな3人は,只、毎日を無為に旅しながら過ごしている。
◆感想
・今から30年前の作品で、年代的に台湾ニューシネマという言葉も知らない。流石にホウ・シャオシェン監督は、名作「冬冬の夏休み」で知っているけれど。
・今作は、当時台湾で大ヒットをしたそうである。独特のタイトルにもあるような倦怠感漂う画はナカナカである。
・ホウ・シャオシェン監督は、長廻しを多用した方だそうだが、今作でも多数のシーンが長廻しで映される。
・ストーリー展開はシンプルで、ラストも唐突に終わる。
<今観ると、その古さを感じてしまう作品。
冒頭に”チーム・オクヤマ”の名が出るが、奥山氏が組んだ理由が、何となく分かる作品である。当時はこの作風が、斬新であったのだろう。
もう少し、この監督の「冬冬の夏休み」以外の作品を観てみよう。>
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