劇場公開日 2021年11月12日

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やさしい女のレビュー・感想・評価

全23件中、1~20件目を表示

3.0やさしいと思えない女

2024年6月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

なかなか生意気で強情な女だと思うが、タイトルは「やさしい女」なんだね。でもすごい美人だし、小悪魔っぽい魅力がある。貧乏女学生に、金持ちの男がグイグイ押して結婚したのだから、もともとダンナの方が惚れてるわけだ。自分が相手を好きなのと、同じかそれ以上を求めてはいけないでしょう。あと、たぶん年が離れているだろうから、やはり若い女の子にはもっとサービスすべきだったと思う。会話がなさすぎだね。

酒飲みながら観ちゃったせいか、途中で眠気が襲ってきた。結局なんで女が飛び降りたか、私も理由がわからない。死ぬほど思いつめなくても、人生やり直せるのに、せっかくの美人がもったいないねぇ。しかし、ダンナのお住まい、ずいぶんと東洋趣味だった。妻が着ていた、白地に青い鳥の柄のガウンがすてきだった。

BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。

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ぷにゃぷにゃ

3.5やさしくない男

2024年6月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

研ぎ澄まされた映像と音響に張り詰める

レコードから流れる音楽の感情、エモーションこそが
この緊張窮屈からの叫び声

優しい人がタイプです
そういう人はじぶんに優しくするよう
相手に強制していることに気づかないものだ

ブレッソンの映画は、見終わったあとに脳内で発動する
幻であるはずの影が実態を持ち始める

ドミニクサンダ、やっぱり素晴らしいです

濱口竜介監督がブレッソン好きと知りましたが、ドライブマイカーの夫婦の関係を思い出しました

優しすぎるから、エライことになる!

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青樹礼門

3.517歳のドミニク・サンダ

2024年5月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

原作はドストエフスキー、ドミニク・サンダは17歳ですでにバツイチ、デビュー作だ。
主人公は質屋、通ってくる女子大生(ドミニク・サンダ)に恋をして歳の差婚するが、若妻は自殺してしまう。
遺体の前で結婚生活を振り返るのだが・・・。
ドミニク・サンダの不思議な魅力にひれ伏す感じで、参りました。

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いやよセブン

2.0陰気

2022年4月5日
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鑑賞方法:映画館

鬱なゲージュツ作品。ドミニクサンダの美しい無表情とおっぱいを愛でるのには良い映画だったけど、とにかく登場人物がみな無表情でまるでアンドロイドみたい。もちろん大げさな感情表現とか身ぶりとか要らないけど本作は逆方向に極端で、かえってリアリティー無いし、すごいあざとさだけ感じる。巨匠の映画ということらしいけど、あんまりセンス感じない。

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Makoto Yoshida

3.0ドミニク・サンダに魅せられる

2021年12月18日
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鑑賞方法:映画館

ちょっと、良く解らなかったです。
でも、面白くないとか、解らなすぎて不快に感じるということはなく、
淡々としたストーリーを淡々と観ている。

ただ、ドミニク・サンダの魅力のなせる業なのか、終始目が離せない。
バスタブとテレビの間を、ピョンピョンと跳ねながら歩く仕草が、猛烈に可愛い。
若さゆえの奔放さと柔順さと、まだまだ完成されていない魅力的な女の子、
結婚するのが早すぎたのね。
なんにせよ、男の器の小ささに呆れる。

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hkr21

3.0鳥籠のなかで窒息死してゆく若妻。ブレッソンの技法とテーマが噛みあったディスコミュニケーションの悲劇。

2021年12月17日
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鑑賞方法:映画館
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じゃい

4.5浮遊する羽織=女の精神の解放

2021年12月14日
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鑑賞方法:映画館
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imymay

4.0これも映画史におけるひとつの宝

2021年12月4日
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鑑賞方法:映画館

映画史上のベストディレクターの一人、ロベール・ブレッソン‼︎

これは当時17歳のドミニク・サンダのデビュー作となったブレッソンの長編第9作。何故かこれまで機会がなく今回が初見。

しかし何という孤独な少女。愛を知らぬまま結婚し何も得ることなく自ら命を絶った。

クソのような夫が妻の死体を前に夫婦生活を語るスタイル。クソが看板の自分と同じクソ。妻が死を選んだ理由などわかるはずもなかった。

う〜ん、これもまた何の救いもない悲劇。
紛れもないブレッソンだった。

それにしてもドミニク・サンダ💙

ベルトルッチの『暗殺の森』『1900年』、そして今作で、映画史に、そして自分の脳裏にしっかりとその姿を刻んだ。

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エロくそチキン

4.0優雅で文学的な作品

2021年11月24日
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理解し合えない男女のすれ違い、普遍的なテーマなのに普遍的じゃないのが凄いところ。

今じゃ都内でたまにみると心が躍るクラシックカーや、インテリアも洋服も、映画も、演劇も、本も、立居振る舞いも、カメラワークも何から何まで素敵だった。

「多くの女性が結婚を望む…」
「望んだとしても猿真似よ」

このセリフにドキッとした。セリフ(翻訳)が秀逸だった。言葉一つ一つを噛みしめて、、、。なんだか優雅な映画時間でした。

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マキ

3.0映画より本のほうがいいかも。

2021年11月18日
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夫目線で語り口調の映画。
結婚したがる女は多いが、結婚したい男?若くて可愛くて理解不能な女子に惚れちゃうと独占したくなるってことなのかなぁ。

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Oyster Boy

5.0すれ違い、相入れない二人

2021年11月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

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shanti

3.0Dos Monosのソウシットさん ありがとう

2021年11月13日
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鑑賞方法:映画館

主演女優の裸体が見たくて、ガキの頃、見に行きました。ポスターの緑の衣装、なんとなく覚えています。しかし、この頃のフランス映画って、暗くて、分かりにくい映画ばかりで、あらすじなど全く覚えてませんでした。ただ、お尻が見える場面は鮮明に覚えてました。今回も前半は退屈で寝ていました。
閑話休題 この映画の上映後、トークショーがあったのですが、ソウシットさんの映画鑑賞の力量に驚愕しました。プロだから当たり前かもしれませんが、難しい言葉を使わずに、カット毎に、私でも納得の行く表現をしてくださいました。彼の話を聞いただけで、この映画、もう一度見たいなぁって思いました。

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マサシ

4.5【まあ、ドストエフスキー】

2021年11月13日
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2021年11月のNHK・Eテレの100分de名著は、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟を取り上げているのだけれど、このタイミングで、この作品の公開は何か理由があったりするのだろうか。

世界的に、夫婦の在り方も含めて家族というものに対する考え方は、ここ10年から20年で随分変化したと思う。

それでも、世界のあちこちにパターナリズム(父権主義)的な考え方は残り、そして、コロナ禍の下、DVが増加したという報道を目にするにつけ、暗い気持ちになる。

この作品はドストエフスキーの1876年作の「やさしい女」を1960年代のフランス、パリに置き換えたものだ。

1960年代は、アメリカで女性解放運動のムーブメントが起こり、それに呼応するかのように、こうした女性や妻の抑圧された状況の物語を映画として世界の人々に観せようとしたのだろうか。

この原作は、ドストエフスキーの作品の中でも、短いのはそうだが、読みやすいし、登場人物が少ないし、なんといっても、現代の僕たちの社会と比較して、登場人物を考察することも容易で、多角的な見方が出来そうにも思える。

映画は、更に、現代に置き換えられているので、今の価値観で、怒りが込み上げてくる人もいるだろうし、この2人の関係性や、妻の行動、そして、メイドの振る舞いについても疑問が出てきてもおかしくないように思う。

僕は、夫のパターナリズムはもとより、妻の行動の仕方や、気持ちの表現に、飛び降りる前にもっとチョイスがあるのではないかと考えたりもした。

よく、女性は男性に対して、単に話しを聞いてほしいだけで、助言など要らないという話しを耳にしたりするが、男女や夫婦の関係を変化させようとするのであれば、そんな主張で良いのだろうかと考えたりもする。

蛇足的な深読みだが、ちょっと怖いなと思ったのが、ベッドに横たえられた妻の脚が、両足首の所から足にかけて、ベッドのフット部分の縦のスチール・ポールの外に出されていて、死んでもなお、足の自由を奪っているように見えて、妻の抑圧された状況をこれでもかと見せつけているような気がしてちょっと怖くなった。

90分にも満たない作品だが、現代の僕たちの社会の抱える問題にも通じるようで興味深い作品だと思います。

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ワンコ

1.0あれ? 何を言いたいのかわかりません。

2021年11月12日
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鑑賞方法:映画館

どういうこと?
やさしい女って?

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かん

4.0ドミニク・サンダに捧げたブレッソン監督の孤高の映像世界

2020年4月18日
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鑑賞方法:映画館

「スリ」「白夜」と同じくドストエフスキー原作のブレッソン映画だが、主演のミステリアスで魅惑の美女ドミニク・サンダの存在感が圧倒的。回想による夫婦の過去がカットバックで描かれているのと、心理状態のナレーションが説明的ではないブレッソンの演出が、深遠なる映画文体の簡潔さと探求を併せ持つ。映像に吸い込まれるような感覚を得るブレッソンの孤高の世界。ラスト、サンダの顔を超アップで捉えたショットが巧い。
  1986年 11月25日  宇都宮松竹ミヤマス座

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Gustav

3.5沈黙していても

2015年11月27日
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鑑賞方法:映画館

お金、安定した生活のために結婚した若い女性との結婚生活を、夫の視点から語っている。
夫の物語がポジで、沈黙している妻がネガなのかな。
年配のお手伝いさんが、押し殺した何かを感じさせる。

ドミニク・サンドを観に行きました。
建物や内装、車、街並み、本、映画、シェイクスピア劇も映画を物語っていました。

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Momoko

2.0切ないカネの話

2015年11月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

タイトルのバックに映る夕闇のパリ。走っている車は60~70年のもの。郷愁で胸が一杯になる。フランスが、パリが、まだ世界の文化に多大な影響を持ち、日本人にとってはまだまだ憧れだったころの風景である。
この華やかで先進的な消費社会の光景がスクリーンから消えると、その墓場ともいえる質屋が映画の舞台として現れる。そして、始まるのは世知辛い銀行員くずれの質屋とその若く美しい妻の味気ない結婚生活なのだ。
川本三郎がその著書で、成瀬巳喜男の作品に金の話が良く出てくることを指摘しているが、この日観たもう一本のロベール・ブレッソンの作品はその題名も「L'argent(カネ)」であり、両作品ともカネに翻弄される人間を描いたものだった。
ブレッソンの映画が、川本による成瀬論と同じく、カネにまつわる話で特徴づけられるのかどうかは知らない。しかし、この日の新文芸坐の二本立ては両方とも切ないカネの話であった。
この夫婦は両者ともにカネに苦労した経験を持ち、カネの使いみちにこそ自由を見出している。不慣れな質草の査定を自分でやろうとするのは、妻(ドミニク・サンダ)のそうした欲求の表れに他ならない。
老婆の持ち込んだ二束三文の品と引き換えに、何枚もの紙幣を渡してはベテラン質屋である夫の不興をかってしまう。価値を自分が決める優越感と自由を謳歌することは、この夫により許されてはいないのである。
そして、仮に質草の値決めをする自由が与えられたとしても、居室の内装を自由にさせてもらえない不満を埋めるにはそれだけでは不十分であり、質草の不相応な評価を自分への好意と受け止める男性との恋は、気づまりな結婚生活を束の間忘れさせるに十分魅力的であっただろう。
このように映画は、一人の若妻が結婚生活に絶望する過程を綿密に積み上げて描いていく。最後にこの夫婦がどうなるのかは大した問題にはならない。描きたいのはこのプロセスなのだろう。なにか約束された結末に向かって進んで行く映画ではない。過程に過程を積み重ねていくというタイプの作品である。

当初予定していたBlu-rayでの上映から、35ミリフィルムでの上映に変更した新文芸坐に感謝する。

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佐分 利信

4.0男には女の気持ちは解からない、ということ

2015年6月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

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りゃんひさ

4.0ドストエフスキーだなあ

2015年5月3日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

なんかストーリーは良く解かんないんだけど、面白くて観ちゃう。原作ドストエフスキーだから文学っぽい感じで「ドストエフスキーだなあ」って感じがする。なんか、ちょっと暗めで、でもちょっと面白くてって感じ。

時系列が混ぜこぜになって出てきて「え、どうなるの?」と思って観てられんだよ。それでみんな無表情で喋るから、何考えてんのか想像しながら観るしかないの。

ラストがかっこ良かった。うわーって思った。

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Scott