ミレニアム・マンボ

劇場公開日:

ミレニアム・マンボ

解説

「悲情城市」「フラワーズ・オブ・シャンハイ」などの巨匠ホウ・シャオシェンが、新世紀(ミレニアム)の台湾に生きる女性の愛の喪失と再生を描いた青春ドラマ。2人の男性の間で揺れ動く主人公の姿を彼女自身の10年後のモノローグでつづり、心の奥深くに激しい感情や欲求を抱えながら生きるひとりの女性の姿をリアルに映し出す。

2001年、台北。高校時代からの恋人ハオと同棲しているビッキーは、仕事もしないで酒やゲーム、クラブ通いに明け暮れるハオにうんざりしていた。仕方なくホステスのアルバイトを始めた彼女は、そこで出会った男性ガオのもとへ逃げ込むが、ガオは揉めごとに巻き込まれて日本へ行ってしまい……。

後に「百年恋歌」「黒衣の刺客」でもホウ・シャオシェン監督とタッグを組むスー・チーが主演を務め、「花様年華」「夏至」のリー・ピンビンが撮影を担当。2001年・第54回カンヌ国際映画祭で高等技術院賞(芸術貢献賞)、第38回台湾金馬奨で撮影賞・オリジナル作曲賞・音響賞を受賞した。2024年2月、4Kレストア版にてリバイバル公開。

2001年製作/105分/台湾・フランス合作
原題または英題:千禧曼波 Millennium Mambo
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場公開日:2024年2月16日

その他の公開日:2003年4月12日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第54回 カンヌ国際映画祭(2001年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ホウ・シャオシェン
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(C)2001 3H Productions / Paradis Films / Orly Films / SinoMovie.com

映画レビュー

3.565点ぐらい。

2024年7月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

静かめで淡々としてて眠かった…

少し日本が出てきます。

主人公の女性はキティちゃんが好きな設定なのか、ちょくちょく映りこんできます。

あと、ウルトラセブン(たぶん)と仮面ライダーV3も(笑)

キリンビールまで(笑)

台湾の映画だし、日本が好きな監督なのかな?

作風は、ぼやーっとした話の描き方ですね(笑)

こういうの苦手です(苦笑)

65点ぐらい。

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RAIN DOG

5.02001年の台北、ある女性の回想の物語。 若気の至りとか、ダメな男...

2024年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

2001年の台北、ある女性の回想の物語。
若気の至りとか、ダメな男性に絡まれるとか、想い人を追って夕張や新宿に出向いたりとか。

当時よく聴いたダンスフロアのビート、懐かしくも心地よく。
当時は日本もバブル崩壊後でしたが、台湾も相応に陰鬱とした側面もあったのかな…と想像。

画面に映る演者さん、影の使い方が印象的な、明るさばかりでなく憂いも秘めた、想像を膨らませたくなる映像でした、

埼玉県川口市 "第8電影" さんにて鑑賞。
(投稿時の映画館一覧にないのですね。)
バーも兼ねた、独特な雰囲気の場所でした。
映画目線ではとても居心地よさそう、ただし、タバコの残り香がして、アレルギー持ちにはちょっと…でした。

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woodstock

4.0すべてが影に沈む街で

2024年5月31日
iPhoneアプリから投稿

群衆には顔がない。それゆえ大都会の中にありながら人は孤独を感じる。『平面論』で松浦寿輝がそんなことを言っていた。
ヴィッキーの暮らす台北の街は常にうっすらと翳っている。そこに集う人々の表情はほとんど見えない。ダンスミュージック、喝采、夜伽、すべてはどうでもいい雑音として空間を滑り落ちていく。孤独の重力に唯一抗うように上昇する紫煙は空中に溶けて消える。
夕張は天国だ。ヴィッキーは童心に帰ったように雪と戯れる。しかし天国は虚構に過ぎない。夕張は映画の街。したがって虚構の街。そこは彼女のいるべき場所ではない。台北への帰還。
異国の斥力に、あるいは自国の引力に抗うようにヴィッキーは東京へ向かう。言葉は通じず、想い人は群衆に紛れてしまう。留守電の音だけが虚しく響く部屋の中で、彼女は長い夢からゆっくりと醒めていく。
この映画はヴィッキーの回想である。そこではヴィッキーは自分のことを「彼女」と呼ぶ。
遠い昔の話。

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因果

5.0目まぐるしい台湾うらぶれて少し温かい日本

2024年4月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ミレニアム。
意識したことなかったけど、この映画をうつるミレニアムは、躍動する台湾鬱屈していてもパワー、欲望感じる台湾
。台湾にルーツある日本の兄弟DJ 台湾のクラブではキラキラな感じでおばあちゃんのいる夕張ではなんとも純心な少年のようでおばあちゃんはミレニアムも関係なく台湾から戦時中に日本に来たのだろうか、日本で長い我が人生を夕張の雪景色の中ですごす。なんか古い映画の看板、夕張の映画の街のアーチ、ここでは電子音のダンスミュージックもならない、なんだか時が止まったような静けさと温もり。ガオさんがヤクザ同士の問題ほとぼりをさますため東京にきて新宿の安宿にビッキーを呼び寄せる、。宿のフロントの女性の辿々しいが優しく温かい話し方ガタガタと電車が走る宿の窓からの風景は台北の喧騒、欲求不満気味中持て余すエネルギーとはまるで反対のなんだがうら寂しい感じ、これもミレニアム、、だったんだな。日本のミレニアムはたしかにそんなキラキラした希望もなかったのかも。台湾シーンはミレニアムにかける期待と虚しさ、空元気。ハオはダメなやつだけど、徴兵回避のためのドラッグ、減量。台湾の抱えてるものはミレニアム間近でも私らの知り得ないおもくるしい時の流れを感じる。
ビッキーがひたすら美しく流れるたばこのけむりのようにさまよう表情。
夕張は監督撮りたかったのかな。おばあちゃんや雪のシーンや古い日本映画の看板や。
素晴らしい映像、音、俳優たち、小道具美術。個人的な私的な物語にならないところがさすが侯監督、ということか。

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