「定期的にリバイバルして欲しい名作」ミツバチのささやき SUZさんの映画レビュー(感想・評価)
定期的にリバイバルして欲しい名作
『午前十時の映画祭』で30年振りにスクリーンで鑑賞。
調律が狂ったピアノで母親が奏でる曲はソロンゴ。詩人ガルシア・ロルカが採譜して有名になった古いスペイン民謡。スペイン人であればこのメロディからスペイン内戦で銃殺されたロルカへ思いが及ぶものと思われます。詩も残されていて、思いの届かぬ恋人のことを歌っているようです 。
その他、スペイン内戦とか独裁政権とか、初回鑑賞時より当時のスペインに関する知識は増えているのですが、残念ながら感性は衰えたのか、初回ほどの衝撃はありません。
しかしながら、初回鑑賞時はアナ一人に持っていかれた心を、今回はイサベルにも向けることが出来ました。どこか死の匂いがする家族の中、ひとり現在進行形で生きてる感じがするイサベル、良いですよね。
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