「アナとイザベル姉妹の魅力につきる」ミツバチのささやき ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
アナとイザベル姉妹の魅力につきる
私は特にロリコンではないが、アナとイザベル姉妹に魅了されてしまった。
アナと逃亡者のシーン、「シベールの日曜日」を思い出した。アナが逃亡者にりんごを与えるシーンがあるが、冒頭で上映されるフランケンシュタインの映画で、少女がフランケンシュタインに花を差し上げるシーンがあり、その後フランケンシュタインが少女を殺してしまうので、アナにも何か悲劇が起きるのではないかと想像してしまったが、それは考えすぎだった。この後の展開は「シベールの日曜日」のほうに近かった。そういえば、私もなぜフランケンシュタインが少女を殺してしまった理由が思い出せない。
いずれにしても、この映画の魅力は天使のようなアナとちょっと大人びたイザベルの姉妹の魅力である。スペイン内乱が背景にあるらしいが、映画を見る限りそれはあまり感じられなかった。
共感&コメントありがとうございます。
姉については自分もそういう匂いを感じました、突然身の回りの人が居なくなるのが内戦ですかね。性の匂いもムンムンでしたが、自分がよく解らなかったのがずっと手紙を書いてる母親。
共感とコメントありがとうございます。
『シェーン』にも、そういう解釈ありますね。
私自身は、『シェーン』のレビューにも書きましたが、シェーンは生きている派です。
この映画の方は「言われてみれば確かに腑に落ちる点も多いですね。」と言って下さりありがとうございます。
私が現時点で確認した、DVDについていた解説や、新聞特集記事・レビューでは「死体ごっこ」としているものが多いです。でも、ベッドが片付けられていることに触れているものがありません。
アナの治療の為に、イザベルは別の場所で寝ているという説明も成り立ちますが、ベッドを片付けるのか?と、疑問が残ります。
「アナはまだ生きている」と医師がいうことについても、母が手紙を焼くのは、手紙を出していた相手が死んだからとする解説もあるので、そちらとの兼ね合いでこういう言い方になっていて、死んだのはイザベルではないのかもしれません。
とにかく、如何様にもとれるように、直接的な表現のない映画なので、正解は監督に伺うしかないのかなと思っています。
とはいえ、本当にこの映画の最大の魅力はアナとイザベルですね。
蛇足:スペイン内戦についての明確な表現がないのは、検閲を逃れるためだと、DVDの解説にありました。同時代にこの地で生きている人たちにとっては、逃亡者を映し出すだけで、わかったのかもしれません。