「違和感のない日本人キャスト」ミステリー・トレイン オレさんの映画レビュー(感想・評価)
違和感のない日本人キャスト
エルビスプレスリーゆかりの町、テネシー州メンフィスにて3組の人々を描いた群像劇。
たまにはこんなロードムービー的な作品を。
同じ時間軸を描いた3部構成のショートムービーで徐々に人間関係が明らかになっていき、それぞれ独立した魅力を見せ始める作品。
当時23歳くらいの永瀬正敏と18歳くらいの工藤夕貴が違和感ゼロで日本語を話しながらメンフィスの町に溶け込んでいる姿がとても新鮮に見える。
硬派なロックンローラーのような出で立ちの永瀬正敏がとてもカッコいい。
ライターでタバコに火をつけた後にライターを空へ放り投げたかと思えばそのまま胸ポケットにインするクールかつ謎の行動を始め、旅を全く楽しんでないような無表情の割にはミツコの要望通りに旅のプランを変更してくれる優しい彼氏な一面も見せる。
完璧だ笑。めちゃくちゃカッケェ笑。
3部構成の最後には70年代を代表するパンクバンドThe Clashのvo.ジョーストラマーが結構なクズ役で登場笑。
女にフラれ、酒に溺れ、どこからか持ち出したピストルで酒屋の店主を殺してしまい、友人2人を引き連れ深酒飲酒運転でひたすらに逃げる酷い役を演じる笑。
その友人役にスティーブブシェミ!やはり撃たれる!この人が血を出していない映画を観たことがない気がする!笑
観る前から雰囲気映画の巨匠と勝手に思い込んでいたジムジャームッシュにようやく入門できた記念すべき作品。
地味に豪華な俳優やミュージシャンを起用しているようなので他の作品も観ていきたい。
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