マルコムXのレビュー・感想・評価
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A Change Is Gonna Come サム・クック♥
裏に隠されている真実を探れ!
沢山本を読もう。しかし、判断するのは自分。
『ブラック・イズ・ビューティフル』
『シスターハリエットが約束に地にめされる前に何をやったか?』
『...分かりません』
『食事です。』
『あんた達って口では結構な事言ってて、いざと言う時、何も出来ないのよ』
『黒人と白人を完全に分離する事。それが平等』って、では、女性と男性を平等にするには、完全に分離する事なのだろうか?それでは人間は滅ぶ。従って同じ理由から『黒人と白人を完全に分離することが間違いである』は必然。
それをマルコムは気が付いた。それが彼の偉大である理由。
この考えが成熟していれば、今の中東問題も911も起きなかったかもしれない。
最後に『Someday We'll All Be Free』が流れるが、ザンネンながら、誰も自由になっていない。
そう感じる。
"Afro-American"
若かりしマルコムXのド派手なファッションが目立ちながらチンピラ期を描く序盤がスコセッシのギャング映画を思い出し、刑務所に入りネーション・オブ・イスラムとの出会いから人間性が180度様変わり、教団との摩擦から拗れる関係性が宗教団体の卑劣さと組織の怖さを垣間見れ、マルコムXにとって争う敵は誰だったのか、闘う理由は何だったのか、敵意を剥き出しにしてきたのが同志である筈の人種問題ですら有耶無耶に。
ラストに描かれるドキュメントのような映像にスパイク・リーの説教臭い性格が表れているようで『ブラック・クランズマン』や『アメリカン・ユートピア』でも同じような演出が、映画全体の完成度として何となくスマートでは無い重たい感じが少し気になってしまう。
3時間超のリー君畢生の大作です。 中身も濃いし、メッセージ性も高い...
3時間超のリー君畢生の大作です。
中身も濃いし、メッセージ性も高いのに画面の展開や話のスピードが滑らかなので娯楽性も十分です。才能でしょうね。ワシントン君も一番いいんじゃないか?
難をいうと、あまりにも黒人だらけなので、白人を二割増しくらいにするとよりリアルになると思います。
デモクラシーじゃなくてヒポクラシーだ
ニグロであることをやめたアフロ・アメリカン。内容を真剣に吟味することを忘れ、デンゼル・ワシントンの演説が素晴らしくて神のように思えたしまった。それぞれの時代のニュースによってアメリカの近代史を再確認。
念願叶って鑑賞。 アメリカの黒人公民権運動活動家の彼を語るにはあま...
念願叶って鑑賞。
アメリカの黒人公民権運動活動家の彼を語るにはあまりにも短い。
デンゼル・ワシントン瓜二つ!
黒人のシンドラーのリスト
感動しました
正に黒人のシンドラーのリストです
「私はあなたのニグロではない」を観て続いて見ました
シンドラーのリストのように、その現場に身を置いたかのような体験を観客が持ち得るように、白黒映像や当時の実際の映像を織り交ぜながら音響も5.1chを駆使して群集の中に、雑踏の中に、部屋の中にマルコムXと同じ空間に身を置いて、彼の言葉を、彼がどう感じてどう生きていたのか、その息使いまで観客に感じ取って欲しい
この製作者の想いと狙いはエピローグで語られます
大いに成功していると言ってよいと思います
是非、5.1chのホームシアターでご覧頂きたいと思います
3時間強もあり怯みますが、ダレません
強い緊張感で最後まで観客を惹きつけて離しません
音楽も始めの方でダンスホールでのライオネルハンプトンのFlying Home、Stardust、終盤のハーレムでの若人ダンスの集いでのshot gunとかのシーンはマービンゲイのI Want Youのあのジャケットを思わせるようなシーンで掛かります。Shot Gunはこれから起こることの予告です
そして彼がその惨劇が起こる会場に向かうシーンで掛かるサムクックのA Change Gonna Come
その破壊力ったら!
黒人が大統領になった時代になっても
表面的には平等が達成されたように見えても黒人差別は消えてはおらず、白人以外の人種にも平和と平等をもたらすはずだったイスラムは暴力と混迷の中にある
信念の人
3時間越えで長いなーと思いながら、意外とだれずに見られた。
チンピラ時代から黒人の公民権運動家としての最後を終えるまでの物語。
マルコムが色々なものに影響されながら成長していく様子が丁寧に描かれていた。
人種問題から宗教、意見の齟齬と対立軸が転がっていく。
過激で暴力的な発言をしているが、暴力に対抗するには暴力しかないと誰よりも理解しつつも誰よりも対話による理解を望んでいたことがわかる。
差別問題というのが身近にある、なしに関わらず、意見の違うもの、価値観の違うものと接することはある。
また他者の考えは絶対に理解できない。
(ある程度想像することが出来るが、当たっているかはわからない)
となると白人の人種差別を他人事としては受け取れないが、残念ながらマルコムの様に強い信念を貫く自信もない。
せめて、意見や価値観の異なる人を排他したり、考えを決めつけてコントロールしたりしないよう、自戒しようと思う。
デンゼル・ワシントンがマルコムXにしか見えなかった
厳密にいうと、映画のマルコムXと現実のマルコムXは違うであろう。しかしながら、デンゼル・ワシントンが演ずるマルコムXが妙に説得力を持っていて、これがマルコムXなのだと納得させられました。
ギャングから唯一無二の活動家へ
マルコムXという人物がいかに偉大で不世出の求道者であったかがよくわかる仕上がり。
長いぶんの説得力はあって良作を見た充実感が味わえる。
デンゼルのマルコムX役への憑依の度合いには全身全霊といった言葉がふさわしい。
数々の演説シーンでの彼はカリスマ的存在感をもまとっているように映る。リンカーンなんかよりは躍動感もあってやっぱりかっこいい映画。
マルコムX
マルコムXという偉大な素晴らしい人がいたものだ。
すごく尊敬した。
こんな人を裏切る人の心がわかりません。
映画としてもとても素晴らしい。
マルコムX役のデンゼル・ワシントンのあの迫力ある演技力も良い。
演説の内容に深く感動した。
実際のマルコムXの演説のシーンもあり、その姿に感動しました。
何で人種差別がこの世界にあるのかがそもそも不思議で、はやくこの世の中の人種差別などから始まる戦争などが終わり、全世界の平和がくる事を願います。
煩悶し続ける今までに無い指導者
スコセッシが自身のルーツを辿るイタリア系アメリカ人の映画を作るように、スパイク・リーも自身のルーツを自身の考え方で映画に表現する。
そして、例えその表現が問題になろうとも、真っ正面から受けてたつ確固たる彼の信念がこの作品にも見られる。
"指導者"という偉人は多く映画として取りあげられるがマルコムXのような人物は初めて見る。
黒人人権運動の"指導者"として名高い彼だが、その描かれる人生は迷える人間そのものである。
指導者の立場に在りながらも煩悶し続ける彼の生きざまは黒人不利の時代に生きた1人の黒人以下でも以上でも無く描かれる。
しかし、スパイク・リーは彼の心を貫く絶対不偏の信念を見逃さない。
マルコムXの伝記映画でありながらもその裏には現代のブラックカルチャーを牽引するスパイク・リーの不偏の魂の訴えが見える。
色々考えさせられました!!
マルコムXの伝記映画ですがデンゼル・ワシントンが見事に演じていました。特に演説シーンは圧巻でその場で演説を聞いてるような気持ちになって心に言葉がスッと入っていく感じがしました。さすがオスカー俳優って感じです。
マルコムは青年期に犯した罪で刑務所に入るんですがそこでイスラム教に改宗します。刑務所を出てからは黒人差別の問題について団体に所属し活動するんですがその発言がすごく過激で彼は人種差別や虐待をしているのはすべて白人ですべての元凶は白人にあると考えてるように感じました。
歴史をみればたしかにそうかもしれないですが彼の発言は結局は白人と同じだと思います。白人を差別し白人に憎悪を感じている。それは白人が黒人に感じているものと同じだと思います。
映画の最後に彼に直接関われば彼が何を望んでいる人間かわかるとあるんですがそれが伝わらなかったから多くの白人を敵に回し所属していた団体に裏切られてしまったんでしょうね。
彼も人間で自分の考えの過ちに気づきながら成長し人々のために声を上げていたのに暗殺されてしまって本当に残念に思います。
マルコムの生涯がよくわかって勉強になったし色々考えさせられる映画でした。
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