マルコムX

ALLTIME BEST

劇場公開日:1993年3月21日

解説・あらすじ

黒人解放運動の指導者マルコムXの生涯を描くスパイク・リー監督渾身の力作。ボストンのスラム街に暮らす青年マルコムは犯罪に手を染め、やがて逮捕される。刑務所でイスラム教に改宗した彼はマルコムXと改名。出所後、ブラック・ムスリム運動の指導者イライジャ・モハメドのもとで、白人を敵視する扇動的な運動を展開することに。その後、人種差別に対する抵抗運動が各地で激化。メッカを巡礼したマルコムは異人種との共存という思想に目覚めるが……。

1992年製作/201分/アメリカ
原題または英題:Malcolm X
劇場公開日:1993年3月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第50回 ゴールデングローブ賞(1993年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) デンゼル・ワシントン
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映画レビュー

3.0 最後は内ゲバだったのか

2025年11月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

マルコムXという人物には以前から興味があったが、ちゃんと映画で見たのは初めてだった。
元々興味を持ったのは、平和主義のキングと暴力主義のマルコムXという構図。
結局はどちらも暗殺されて幕を閉じるのだが、キングは教科書にも載る偉人的な扱いなのに対して、マルコムXは露出度も低くどんなポリシーだったのかは知らなかった。
3時間半近い長編だが、まあダレずには観られた。
また、イスラム教に傾倒し、解り合い共生しようというキングに対し、マルコムは分かり合えるはずがないので分離しよう、可能ならアフリカへ戻ろうという主義だったことは新たな発見だった。
ただ、宗教を背景とした政治活動は矛盾が生じ始め、結局は暗殺されたのは白人にではなく黒人同士の内ゲバであったという事実は衝撃だった。
1人の人物を追ったドキュメンタリー的な側面ではよく理解出来たが、価値観が違い過ぎて、感情移入は出来なかった。

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だるちゃ

4.5 ブラック・ムーブメントの到達点

2025年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

斬新

『JFK』などと並び、3時間以上という長さを全く感じさせない傑作。主演のデンゼル・ワシントンはマルコムXが乗り移ったかのような熱演だった。マルコムXについてはこれ以前にジャーナリストの本多勝一の本でキング牧師と並べて触れられていたので知ったが、映画公開時には自伝をはじめとしたマルコムXの関連本が大量に出版されていたのを覚えている。

なおアルバート・ホールが演じている、マルコムをネーション・オブ・イスラムに誘い最終的には裏切るベインズは架空の人物で、実際にマルコムをネーション・オブ・イスラムに誘ったのは彼の姉だったとのこと。マルコムには多くの兄弟がいたが、本作ではほとんど登場していない。

また一ヶ所だけ気になったのは、「あなた方のために私にできることは何かないでしょうか?」と聞いた白人の若い女の子に、マルコムが「何もない」と言い放つシーン。自伝では過去の過ちとして語られるエピソードなので、後の場面でマルコムの後悔が描かれると思ったんだが、そういうシーンはなかった。我々日本人も含めて非黒人はあの白人少女に感情移入するので、それを拒絶したままで終わるというのは大きなマイナス。終盤には白人との融和も描かれていたが印象は薄かった。ただ、そのような欠点はあるにしても、本作が質の高い優れた映画だったことは間違いない。

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バラージ

4.0 だれずに観れた

2025年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

この映画は見逃してたなーという映画。期待以上ではありませんでしたが、3時間以上の映画なのにだれずに観れました。最後は泣けます☆

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hide1095

5.0 A Change Is Gonna Come サム・クック♥

2023年9月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ