マッチ工場の少女のレビュー・感想・評価
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純情だったんだ
さすがのフィンランド。
太い木を切って機械で皮を剥くように剥いでいき
長方形の形に揃え細か〜く切って爪楊枝かな、
違う、タイトルのマッチだ。
どの工程でリンをつけたのか、
小さなマッチ箱に収められたのが数百いやもっと
コンベアーを規則正しく並んで流れて来る。 それが何箱か入り包まれシールを貼られて流れて来る。
それを点検するのが少女の仕事。
仕事を終え電車に乗り家に帰ると、
同居する母とその男の食事を作り食べ、
洗濯などをして明日に備える、その繰り返し。
天安門事件のニュースがTVから‥。
ある日給料が出た帰り、
ウインドウに飾ってあった
赤いワンピースとボレロのセットを買う。
母に給料を渡し、減った分を聞かれ、
ワンピースを見せると、
男から売春婦、母から返品しろと言われる。
シャワーを浴びてワンピースに着替え、
クラブに行き座っていると、
男に声をかけられ言われるがまま、
男のアパートに行く。
少女の家とは全く違う洗練された家。
帰り際会社の電話番号のメモを残す。
一人でお茶、彼女の心境を表したかのような歌
が聞こえて来る🎶
何日待っても連絡は無い。男に会いに行くと、
翌日少女の家に誘いに来る。
車に乗ったウキウキ気分の少女に男は言う。
勘違いするな、一夜の遊びだ。と。
ショックで逃げ帰る。
数日経って妊娠の気配があり
医師に診てもらい確定。
産まれて来る子供が育てば可愛いから、と、
手紙に書き男の会社まで出向き手渡す。
男からタイプ文字で始末してくれ、と小切手が届く。
この男のどこがいいんだろう❓
少女事故❗️
同居男が、出て行ってくれ、と。
退院して兄の元へ。
なぜかジュークボックス。
意味深な歌。
ベイビーは戻って来ない〜🎶〜
👗👒👗👒👗👒👗👒👗👒👗👒👗👒👗👒
少女の決意‼️
薬局で殺鼠剤を買い家で水に溶き瓶詰め。
持ち歩き、男のアパートに行き、
お別れに来たの、と言い、
男の酒のグラスに入れる。
バーで声かけて来た男のグラスにも。
家に帰ったかなぁ、と思ってたら、
珍しくチキンを焼いてご馳走を作り、
母と男が飲む水のピッチャーにも。
確認してる。
🎶少女の悔しさを謳ったかのような歌🎶〜
働く少女の元に警察が。
淡々とストーリーが進む。
少女の表情には驚きも落胆も見えない。
ただ、自分がすべきと思ったことをして行く。
ブラックコメディ?
ブラックコメディというレビューが何件かあったが(他の映画サイトを含む)、普通の復讐劇でした。
ブラックコメディだったら、薬剤師が薬を間違え、4人が飲んだのはただの栄養剤で、彼女が飲んだのが劇薬だったとかにするべし(映画では薬局で鼠退治の薬だけ買ったが、栄養剤も一緒に買ったと仮定して)。
救いのない結末!
『壁の花』に『デカダンス』は存在しない。『惨め』なだけだ。
アンデルセンの童話に『マッチ売りの少女』があるのは、誰でも知っている。
キリスト教徒はアンデルセン童話をどう見るのか?この映画の話の流れは、日本の『四谷怪談』『番町皿屋敷』『真景累ヶ淵』等と同じ。
また、
この話を日本の『フー●ンの寅●●』に当てると『フ●テン●寅●●』は何人を手にかけなければならないか。そして、本来日本は、寧ろ『裏切り』に対しては『復讐』が常なのである。
僕は日本人なので、彼女の出した答えに共感を持つ。宗教とか性別とか関係なく、そう言う気持ちだと思う。勿論、行動に移す事を肯定するわけではない。
『壁の花』に『デカダンス』は存在しない。『惨め』なだけだ。
度肝を抜かれる作品だと思った。
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