「ブロマンス好きとしては苦しいが映画はとても良い」マイ・プライベート・アイダホ しださんの映画レビュー(感想・評価)
ブロマンス好きとしては苦しいが映画はとても良い
人生という道の中の一瞬を切り取った映画。マイクとスコットは人生という道を数キロメートルともに走った。しかしスコットはそのバイクを売り、タクシーで別の道へ行った。そして黒塗りの車で一生走っていくことを選んだ。
本編の2人の旅は悲劇のように思えます。しかし最後のシーンを見ると、印象が変わります。道の途中で寝ていると、追い剥ぎに遭い、別の車に拾われて行きます。あんな辺鄙な場所でおいはぎにあったら、その時は絶望してしまうでしょう。しかし、ラストシーンのように、その後すぐに車で拾ってもらえるかもしれない。現在の悲劇は全体で見ると、道中のちょっとしたトラブルでしかないのかもしれません。自分の親のことも結局わからない、恋も実らない、しかしどうにかなるんじゃないかと。寝たまま、人に委ねても意外と大丈夫なのではないか。
まあそういうことで、最後のシーンはスコット以外であって欲しいと私は思います。
コメントする