「ふざけた映画」マーズ・アタック! 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
ふざけた映画
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この映画が公開された当時はお金がなかったので映画はレンタルビデオで見る習慣になっていた、人生における映画暗黒期だった。19インチのブラウン管テレビで見たせいか、それほど好きな映画だと思わなかった。
しかし、久しぶりにwowowで放送されていたので見たら、とことんふざけた映画を作ってやるという情念が画面から放出されるような傑作だった。最近の気の抜けたようなバートン監督作品とは全く違っていて驚いた。
火星人が心無くふざけきっていて容赦なく踏み潰したくなるような憎たらしさでとてもよかった。特に女火星人が見るからに不気味なのに売春婦に慣れているせいで欲情する広報官がとても面白かった。
ホテル王の人がとても面白いので誰かと思ったらジャックニコルソンの二役だった。全然気づかなかった。
とにかく『バットマン・リターンズ』『シザーハンズ』に並ぶほどの傑作だ。
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