劇場公開日 2004年3月13日

「パクリやオマージュを探すための映画」ペイチェック 消された記憶 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0パクリやオマージュを探すための映画

2018年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『マイノリティ・リポート』と同じ原作者だから、最初の雰囲気はわざと似せてある。監督は『北北西に進路を取れ』と『シャレード』にオマージュを捧げたと言ってましたが、北北西に関しては「えー・・・」と眉唾もの。『シャレード』に関しては、ネタバレになるので言えませんが、「あっ、わかった!」「は~、なるほど」と納得です。

 作品自体、サスペンス、アクション、SF、と3部に別れているような印象を受けます。アクションについて言えば、『マトリックスリローデッド』のようなバイクの逆走シーンが爽快(しかし、パクリ感は否定できず・・・)。後半のSF部分に関してはまるでT2にそっくり・・・・というかFBIの黒人捜査官ジョー・モートンが時計を拾うところで「ニヤリ・・・」と想像させてしまいます!!「ああ、これであの有名作品に繋がるのか・・・」と。ここまでやるのなら、ロバート・パトリックを出演させればもっと面白かったのに。。。

 2度目を鑑賞した後、確信を持った。これは観客への挑戦である。主人公が「パクリ屋」だということで、最初からパクリますよと宣言しているようなものだったのだ!ジョー・モートンが時計を拾うのは確信犯的な遊び心。もうパクリすぎでお腹イッパイという感じです。

kossy