「古くならないもの」ベルリン・天使の詩 つくね以外は塩でさんの映画レビュー(感想・評価)
古くならないもの
初公開時は大学生だったから、もう35年前になる。観た当時も傑作だと思ったし、今観てもまったく古びていない。脚本も撮影も俳優も、すべて抑制が利いていて素晴らしいです。「天使は恋をすると死んでしまう」という、逆説的なモチーフが映画の中で叶うとき、モノクロの画面がカラーに変わる。本当の恋愛映画とはこの作品にこそ相応しい。ラストで小津、トリュフォー、タルコフスキーに捧げられる献示も感動的。
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