「素晴らしき哉、人生‼️」ベルリン・天使の詩 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしき哉、人生‼️
「パリ、テキサス」と並ぶ、ヴィム・ヴェンダース監督の最高傑作ですね‼️ブルーノ・ガンツ扮する守護天使ダミエルが現代のベルリンに現れ、人々の内心の声を聞いたり、東西分裂という戦争の傷痕を実感したり、人間たちの暮らしを見守っている。「観察者」の立場だったダミエルは、サーカスのブランコ乗りの美女マリオンに恋をして天使をお払い箱になり、普通の人間になって彼女と結ばれるというお話。ヴェンダース監督がスクリーンに刻む西ドイツの荘厳な街並みは、まるで神々の世界‼️ドイツ語、フランス語、英語が入り交じる世界観も観る者に神々の世界だと実感させるに十分‼️天使たちが大空を飛翔する姿は神々しくてホントに美しい‼️そしてダミエルが翼を失い、人間の世界へ降りた瞬間、映画がモノクロからカラーへ美しく変貌‼️まるで「オズの魔法使」の逆バージョンのような魔法がかかる瞬間です‼️ホント酔わされます‼️見とれちゃいます‼️そして本人役で出演のピーター・フォーク‼️なんと天使が見れて、会話ができる役‼️さすが刑事コロンボ、いい味出してます‼️天国の事件も解決できそうですね‼️そして堕天使の立場から人間であることの喜びや哀しみ、それがベルリンの壁崩壊という歴史ともシンクロしているように感じます‼️これまでロード・ムービーを得意としてきたヴェンダース監督の新たな作風‼️詩的だし、ファンタスティックだし、ロマンティックだし、そして皮肉なユーモアや哀しみも感じさせてくれる‼️人間の温かさや優しさがホント心に染みます‼️ひょっとしたら、私たちの周りにも堕天使の人たちがいるかもですね‼️
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