「あと20年後にもう一度観て、しんみりしたい作品」ベルリン・天使の詩 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
あと20年後にもう一度観て、しんみりしたい作品
正直、観た直後は何もわからなかったし、
何も感じなかった。
演出よりも詩的なセリフで物語る映画。
印象的なのは、電車のシーン。
ただ、この後ほんとうにベルリンの壁が壊されて、
まさに歴史に残る映画になった。この事実が素晴らしい。
ひとりひとりの心に響くような、気持ちを変えるような、
行動を起こさせるような映画だったのかもしれない。
何年か後、もっと人生経験した後に、
ファンタジーとしてではないこの映画を
しんみりみたいと思う。
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JYARIさんのコメント
2024年5月11日
2024/5/11 2回目の鑑賞
20年後どころか、4年後に観ていた。確かに、おそらく前回感じた時よりは、ファンタジーとは思えなかったし、すごく身に染みた。演出は素晴らしいし、ブルーノ・ガンツは本当に何百年か生きてる天使のようで哀愁が素晴らしかった。ただ、私が感情移入してしまったのは、もう一人の天使の方だ。彼は置いていかれたまま、人間たちの声をただひたすらに聴くしかない。この先もおそらくずっと。ライブハウスに行って人々の声を聴こうとしても楽しめず、耳をふさぐ彼がどうしようもなく哀しくて、それはまたブルーノ天使とは違う孤独に見えるのだ。彼にも是非何か見つけてほしいと願う。あと、ピーター・フォークの事みんなだいすき過ぎるのもよかった。