「poetic」ベルリン・天使の詩 everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
poetic
天使の視界はモノクロ。耳を澄ませば人間の心の声が聞こえてくる…。ドイツ語、フランス語、英語、日本語でも分かる(^^)。彼らを見ることが出来るのは子供達だけ。
戦争による負の遺産が残るベルリンで人々を見守る天使達。見た目の違いは後ろの短いポニーテール(^^)。
万能のようでそうでもない?、安心感を与えて見守る程度か。天使の視点で描かれている前半は面白かったです。素敵な詩の朗読が続きますが、徐々に退屈になってしまいます。
人間が登場するまでは退屈な世界だった、コーヒーやタバコを味わってみたい、温度を感じてみたい、道に足跡を残してこの世に存在してみたい、先が見えないから予測してみたいという天使Damiel。美しい女性に恋して人間になることを選びます。感動の源である「感覚」って素晴らしいんだなと改めて思いました。子供が子供の頃のままなら…人間となったDamielは、姿こそおじさんでも、全てが新鮮で子供のように街をはしゃいで周ります。
元天使と美女とが新たに平和な明日を築いていく…という意味の終わり方なのでしょうか。
GanzはHitlerのイメージが強くて(^_^;)
随分すんなり恋愛成就するのは、一度夢で会っているから?
Peter Falk と小津監督が元天使とは!!
"City of Angels"の元ネタなんですね。
公開された時に見たと思うんですが、なんかかったるくて何も感じませんでした。小津映画についてもよく知らず(娘を嫁に片付ける映画の人的印象しかなかった)、ましてヴェンダースが小津を尊敬し愛していることなど当時は全く知りませんでした。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」は大好きですが監督がヴェンダースとは後から知りました。Perfect Days見て、ヴェンダースにやっと興味を持つようになりました。小津映画はちょっと前から好きになっています