「良くも悪くもpretty」プリティ・ウーマン movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くもpretty
素晴らしいタイトル。
良くも悪くも、prettyな女性。
不思議とHOTやsexyほど俗的には見えないが、beautifulや gorgeousほどではない印象。
どうなんでしょう。
ヴィヴィアンが悩んだ末、潔く決めた決断を、薔薇を持って追いかけてきて足止めする男。引き止めてくれるのは嬉しいけれど。。
あの後、サンフランシスコではなくニューヨークにヴィヴィアンを連れて行ったとしても、高校に通いたいと思い直したヴィヴィアンの決意を尊重していて欲しいなと思う。
バスの時間までは1時間。
2人はどんな決断をしたのだろうかと気になる。
ヴィヴィアンがお金だけに流される女性ではないとして。お金に困って娼婦をしていた時期はあっても、お金に困らなくなった時、自分の人生のために生きられるのだろうか?
それとも、3番目の男を追いかけてジョージアからLAに出てきたように、過去を繰り返して男性について行ってしまうのか?
10年間専任弁護士をしていた男に、
「君が好きなのはお金だ。出ていけ。随分稼がせてやっただろ。君の言う通りに動いてな。」
とエドワードは最後に捨て台詞を吐いた。
ヴィヴィアンにもいつか同じことを言うのではないか?
もやもやっとした。
顔立ちと穏やかな振る舞いだけで、何割増の印象になってしまうけれど、元既婚者、先週まで彼女持ちだからなぁ。それだけ素敵な男性なら、なぜ離れた女性も多いのか理由が気になる。
それに、下品すぎはしないけれど、とにかくヴィヴィアンのお行儀がとんでもなく悪すぎて。
越えられない壁がありそうな気がする。
一方で、気前が良くて、お金ではなく人として、まぁ仕方ないかの許容範囲が広い者同士、似ていたんだなとも思った。
ホテルの支配人が本当にプロの仕事ぶり。
過不足ない配慮と、真を見つめる目。
ロデオドライブのお洋服店の売り子と良い対比。
相手にしている客層は似ているのかもしれないが、全然違う。
このヴィヴィアンが、結局エドワードとは別れて、エリンブロコビッチになっていたら面白いなとずっと思いながら見てしまう。
ジュリアロバーツは、頬の赤らみがあどけない貴族的な顔立ちにも見えるし、長身で男まさりなキャリアの似合う女性にも見えるし、健康的な細長い手足がアクティブにもモデル的にも見えるが、揺れて歩く姿はぎこちなく少し不格好で、様々な要素を合わせ持つ女優さん。