「これが40年も前の映画だと……!?」ブレードランナー といぼ:レビューが長い人さんの映画レビュー(感想・評価)
これが40年も前の映画だと……!?
「SF映画の金字塔」としてあまりにも有名な作品。
しかし私は勉強不足のため、事前知識がほとんどない状態での鑑賞でした。
結論。40年も前の作品とは思えないクオリティ。映像も綺麗ですし、人間と人造人間(レプリカント)との関係は昨今問題になっている人種差別問題や性差別問題にも繋がる内容になっていて、ストーリーに関しては古臭さなどは一切感じませんでした。
以前「ウエストワールド」をレビューした時も思いましたが、私はこういう「昔の人が考えた未来」を観るのが好きみたいですね。何に使うのか分かんない色んなスイッチが付いた機械とか空飛ぶ車とか、未来的なガジェットが登場するかと思いきや、小道具にはレトロ要素(ブラウン管テレビとか)が残っている。当然、制作スタッフは「未来の世界」をイメージして作ったんでしょうけど、現代に住む我々から見れば「まだ発明されていない未知のテクノロジー」と「既に廃れつつある過去のテクノロジー」が混在したカオスな世界観。このごちゃごちゃした世界観が、なんだかたまらないんです。これを観るためだけにDVDレンタルする価値もあると思います。
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時代は惑星移住が可能になった2019年。人類は「レプリカント」と呼ばれる人造人間を発明し、労働などを彼らに任せるようになっていた。レプリカントの性能はみるみる向上し、もはや人間の身体能力や知能を超えるまでに開発が進んでいた。ある日、レプリカントが謀反を起こして地球にやってきた。レプリカント専門の捜査官の”ブレードランナー”であるデッカード(ハリソン・フォード)は、その捜査を行ううちにレイチェル(ショーン・ヤング)というレプリカントと次第に親しくなっていく。
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主人公のデッカードを演じたハリソン・フォードがめちゃくちゃ若くてイケメン。白髪のおじいさんのイメージしか無かったので、若かりしハリソン・フォードは衝撃的でした。
人間以上の身体能力や知能を持ちながら、人間の都合によってわずか3年しか生きられないレプリカント。やっていることの是非はともかく、暴力的に人間に立ち向かうレプリカントにも感情移入や同情をしてしまう設定です。
40年前の作品ですが、ストーリーにはほとんど古臭さは感じませんし、むしろ今風だとも思えます。「今の時代にもこういう問題あるよね」って思いながら観ることができました。