「原点の原点、ここにあり?」ブルーベルベット おまつさんの映画レビュー(感想・評価)
原点の原点、ここにあり?
公開当時、そのセンセーショナルな内容が話題になり、私も強いインパクトを受けた記憶があり、数十年ぶりに再鑑賞。デニス・ホッパーの怪演が凄まじすぎて(あれって台本にあるんでしょうか?)か、ストーリーはまばらにしか覚えていませんでしたが、改めて観て気付きあり。
デビッド・リンチの作品はどれもくせの強ーいカルトムービーなのですが、この映画は数年後私がどっぷりハマってしまったTVドラマシリーズ、ツインピークスの原形だったんですね。テレビという一般家庭にある媒体で(勿論アメリカでは番組は全て契約ベースなので日本とは大きく事情が違いますが)、デビッド・リンチの出来れば青少年には見せたくないようなカルトで気色悪いドラマを放映してしまうということに私は大きな衝撃を受けたことを覚えています。
今、NetflixやHuluなどではあたりまえのように刺激の強すぎる多くのバイオレンスやカルトのTVドラマ作品が、サブスクという手段によって大衆にもひろく観られています(Breaking Badなどはハラハラして観ましたが私にはあれがギリギリの刺激度です)。ちょっと世の中この先大丈夫?とも思いたくなる今の危険なTVドラマ市場の原点がデビッド・リンチのツインピークスにあって、さらにその原点がこのブルーベルベットというこの映画にあったのではないか、と思いをめぐらした次第でした(知らんけど)。
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