「刑事ドラマの金字塔」フレンチ・コネクション 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
刑事ドラマの金字塔
同時代の傑作警察映画ハリー・キャラハンとフランク・ブリットが風光明媚なSFを舞台にした洗練されたスタイルなのに対して、こちらは雑然、混沌のNYを背景にドラマも画面も荒っぽくザラザラの雰囲気です。換言すればコロンボに対するコジャックの雰囲気といえばわかり易いでしょう。
薄汚れたブルックリンの街並みや騒音の地下鉄にガサツえ荒っぽい二人の刑事が動き回るサマを、仁義なき戦い的な手持ちカメラでドキュメンタリー風に演出しているため喧騒のNYを体感できるような作品です。
しかし、このあと撮るのがエクソシストとは、よほど気持ちよくないモノが好きなんですね。
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