フューリー(1978)

劇場公開日:

解説

元アメリカ諜報員ピーターは誘拐された息子ロビンを追って、シカゴへやってくる。ピーターの同僚だったチルドレスは超能力者だったロビンを諜報活動に利用しようと企んでいたのだ。一方、シカゴで暮らしていた少女ギリアンもまた超能力の持ち主だった。ピーターはギリアンの存在を知り、彼女の協力でロビンを捜し出そうとするが……。超能力に絡む陰謀、そしてそれに立ち向かう者の戦いを描くサスペンス・スリラー。スローモーションなどデ・パルマ監督の映像テクニックが冴え渡る。

1978年製作/119分/アメリカ
原題または英題:The Fury
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1978年9月2日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0仙台東宝で鑑賞

2024年5月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悪くは言いたくないが、デ・パルマ美学が炸裂しているが映画としては弾けてなかった。

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ムーラン

5.0フューリー HDリマスター版

2024年3月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

デ・パルマ特典映像が見たくて発売日に買っておいた(Blu-ray)「フューリー <HDリマスター版>」をようやく観た。何年保管していたのだろうか…?😄w
合計4時間(本編118分+特典映像122分)を一気見!
本編はさすがリマスターされただけあってクリアな色合い、特典映像でも撮影監督が「Blu-rayになって色の補正も素晴らしい」と言っている。

さて、このブライアン・デ・パルマ監督作品、時々思い出したように鑑賞している映画。

「中東1977年」のノドカな父子の海水浴風景から始まる。(撮影地はイスラエル)
父ピーター(カーク・ダグラス)と息子ロビン(アンドリュー・スティーヴンス)がテーブルに座っているところを「回転撮影」、冒頭からデ・パルマ監督、見せてくれる。
ピーターとチルドレス(ジョン・カサベテス)は20年来の付き合い。
そこに、いきなり銃撃が始まり、ピーターの乗った舟は爆発して死んだかと思いきや、生きていて、チルドレスと銃撃メンバーとの接触場面に怒ったピーターはチルドレス達に向かって銃撃する。チルドレスは腕を撃たれる。

続いて「シカゴ1978年」では、ギリアン(エイミー・アーヴィング)が友人とビキニ姿で歩いているが、後ろからヨレヨレ背広を着た男=レイモンド(ウィリアム・フィンレイ)がついてくる。
そのレイモンドの電話「ギリアンという女の子は超能力者だ」という電話は『盗聴』されている。ここも、デ・パルマ監督らしい場面。

ピーターは追われている。ギリアンは学校で超能力テストを受けている。ギリアンは電車を脱線させるほどのパワーを見せる。学校の友人の中には『キャリー』でいじめ女学生を演じた女子生徒(ヒラリー・トンプソン)もいて「鼻血ブー」。
また女子生徒の中にはダリル・ハンナもいるが若い!

逃げたピーターを描く場面では、線路の上からホテルを映してそのキャメラがゆっくりと下がりながら移動してきて反対側にあるホテル出口のピーターを映すという「素晴らしいカメラワーク」が見られる。これも、デ・パルマ監督、さすがである。

カーチェイスの後、ピーターの乗った車がビル屋上に停車する場面を俯瞰で捉えたショットは同じアングルで夜から朝となる。これまた見事な映像。

ギリアンが超能力研究所(パラゴン研究所)に入って、所長の手をつかむと「ロビンが窓から落ちる場面」が見える。そして、ギリアンの背景は「ギリアンの頭に浮かんだ風景の合成ショット」となる。映像的に凝りまくりのデ・パルマ監督、楽しませてくれる。

そして、研究所から逃げるギリアンの「スローモーション場面」。デ・パルマ監督の得意技。
デ・パルマ監督のスローモーションは『何かが起こる合図』であるから、「何が起こるの?」と見ていると、交通事故でピーターの愛人死亡。

遊園地の回転遊具が暴走するあたりは、ヒッチコックの『見知らぬ乗客』のメリーゴーランド暴走シーンへのオマージュに思える。

撮影監督:リチャード・H・クラインのカメラも凝っていて、デ・パルマ監督とは多数コンビの編集:ポール・ハーシュによる本作はデ・パルマ監督らしい見どころ詰め込んだ大満足の映画🙂

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たいちぃ

2.0?????

2022年12月6日
PCから投稿

背景も前提も人物の関係性も説明なく話がドンドン進むので全くわからず。
字幕がひどいのか?
まだまだパルマ節も雑です。TVドラマみたいな映像。

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越後屋

4.0キャリーとは全く違う、アクション映画と超能力ものSFの合体みたいなものとお思い下さい 土曜洋画劇場に相応しい肩の凝らない作品です

2022年3月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

思いの外まあまあ面白いです
少なくとも退屈で居眠りはしませんし、まあいろいろと突っ込みどころが山ほどありますが、なんじゃこりゃ!と腹が立つほどでもありません

デ・パルマ監督の前作は1976年のキャリー
それが大ヒットして彼の出世作となりました

なので本作はその続編のようなお話です
もしキャリーのような子供が他にも沢山いたらどうなるんだろうという物語です

超能力を使える可能性を持つ子供達を広く探し出して、養成施設にいれて超能力軍団を作ろうとする政府の秘密工作機関ができるだろうという設定です

ガンダムのフラナガン機関みたいなイメージでしょうか?

シカゴにおかれたその超能力養成施設に最強の超能力の素質があるとされる高校生くらいの男の子ロビンが行かされるところから物語は始まります

題名の意味は激憤
キャリーは終盤で激憤(フューリー)したことがきっかけで恐るべき超能力を発現させました

それで本作でもその男の子ロビンは、ある方法で彼を激憤させられ、超能力を無理やり開花させられます

一方、超能力者の素質があると見つけられた女子高生ジリアンもシカゴの養成施設を病院みたいなものだと騙されて入れられます
彼女はキャリーとは違って可愛くて母親も金持ちの有力者のようです

彼女が通っていた女子高は普通の女子高のようですが、実はエヴァンゲリオンのエヴァ操縦適格者が集められていた中学校みたいな学校だったのかも知れません
そこから更に選抜されて養成施設に送られるシステムみたいです

と言っても、主人公はその男の子でも女の子でも無く、男の子の父親のカーク・ダグラスが演じるピーターです
彼は養成施設を運営する政府の秘密工作機関の一員です
ジョン・カサヴェテスは敵役で、その秘密工作機関の同僚チルドレス
いつものハゲ頭でなくカツラを被っているので、序盤からでているのに彼だとわかるのにちょっとかかりました

お話は、カーク・ダグラスとジョン・カサヴェテスの率いる秘密工作機関との戦いが大部分となります

とまあ、キャリーとは全く違う、アクション映画と超能力ものSFの合体みたいなものとお思い下さい
土曜洋画劇場に相応しい肩の凝らない作品です

見所は、女子高生が発揮する千里眼のシーン
なかなか上手い効果的な見せ方をしてさすがデパルマ監督と唸ります
今回はデ・パルマ監督のキャリーや他作品に多い分割映像はありません

あとピーターに協力する養成施設の看護士ヘスターがなかなかいい感じ

特殊メイクでリック・ベイカーの名前があります

クライマックスは1981年のスキャナーズを先取りしたようなグロい肉体爆発シーンです
というか、スキャナーズが本作を元ネタにしていたということだと思います
きっとこのシーンに、デヴィッド・クローネンバーグはぐっと痺れたのだと思います

映画は救いもなく、カタルシスもなく、グロいクライマックスをやったからもうお仕舞いという風にいきなり終わります

もうちょっとなんとかなったと思うのでもったいない終わり方だなあと思いました

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あき240