増える賞金、死体の山

　なんだか香港コメディ映画を観ているような気分にさせられる。騎兵隊のチャドウェル大佐とヤンガー、スミスのおバカトリオ。それに日傘をさして登場するコーランといい、ユニークなキャラクターばかり。ストーリー展開としては変わったところは無いのに、どうしてもコメディ目線で見てしまう。しかし、コメディといってもマカロニらしく残酷なほどに人は死んでゆく・・・

　盗賊団のリーダー格であるアンジェロがまた捕まってもすぐ逃げ出し、かなりの強敵であるかのように扱われてるけど、最後はあっけない。しかも捕虜にとった軍医の娘を簡単に殺してしまうし、彼らの目的さえ疑ってしまう。そしてボスであるロペスはナポレオンに憧れ、部下たちには“皇帝”と呼ばせている。

　主人公であるはずのコーラン（ガルコ）は日傘をさしているが、これがマシンガンを仕込むと最強になった。そして黒人のスミスはブーメランの使い手、ヤンガーは爆弾投げか？最後の戦いは圧巻ではあるけど、ただそれだけ。ユニークなキャラクターを活かしきれてないのだ。