「【トンデモ設定のトンデモクライムアクションムービー。ジョン・ウー監督の遊び心満載ムービーでもある。(多分・・)】」フェイス/オフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【トンデモ設定のトンデモクライムアクションムービー。ジョン・ウー監督の遊び心満載ムービーでもある。(多分・・)】
突っ込み所満載ムービーである。
その幾つかを列挙する。
・え、FBI捜査官(ショーン・アーチャー:ジョン・トラボルタ)の顔と凶悪犯(キャスター・トロイ:ニコラス・ケイジ)の顔をそんなに”原始的な”方法で・・・!。”お面”じゃないんだから・・。(まあ、タイトルが”フェイス/オフ”だから仕方ないか・・。)
・ええ!、術後のキャスターは”昏睡状態”ではないのかい!。そんなに簡単に目覚めちゃうってどうなのよ・・。で、FBI特殊班メンバーを殺しちゃうなんて元気じゃないか!
・ショーンの理性的な上司の名前が”ヴィクターラズロ”って・・・
・顔が入れ替わった(ショーンの顔した)キャスターがショーンの半グレの大きめの鼻ピアス娘ジェイミーに対して、”偽りの顔に隠れて、痛みを隠してるんだろ!武器を持てよ・・”と言っておいて、肝心な所で、娘の武器に刺されちゃうところ・・。
・顔が入れ替わった(キャスターの顔した)ショーンが情婦サーシャに今までの言動を謝り(当たり前だよなあ・・)と息子アダムの顔を触りながら、キャスターに殺された愛息子マイケルを思い出すシーン。
-ここ、ラストに効いてくる・・。-
そして、FBIから激しい銃撃を受けるシーンで流れる音楽が”オーヴァー・ザ・レインボウ:オリヴィア・ニュートンジョンヴァージョン・・”・・、ジョン・ウー監督、皆、マガイモノって意味ですか?
・で、ヤッパリ出てきた白い鳩が飛ぶシーンと二丁拳銃・・。(マア、トレード・マークだからねえ・・)
サーシャは身を呈して、顔が入れ替わった(ショーンの顔した)キャスター(面倒臭いなあ・・)を助け、”アダムを宜しくね・・。悪人にしないでね。”と言って絶命する・・。
<と、散々おちゃらけたレビューを書いてしまったが、実はかなり面白かった作品。
ラスト、サーシャの遺児アダムを(顔が元通りになった)ショーンが、家族の絆が深まった自分の家(正に”雨降って地固まる”である・・。ジェイミーもピアス取ったしね・・。)に招き入れるシーンを始め、”随所随所”で、ちょっと沁みてしまった作品でもある。>