フィラデルフィアのレビュー・感想・評価
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意外と皆さん高評価でびっくり!
デンゼル・ワシントンとトム・ハンクスの2大ハリウッド・スター競演ということだけで、予備知識なしに鑑賞しました。
前半、トム・ハンクス演じる弁護士が、法律事務所の役員たちの謀略にはまり事務所をクビになるまでの展開はテンポもよく、サスペンス的な面白さもそれなりにあった。また、裁判の中での被告側の弁護士と、トムを弁護する側のデンゼル・ワシントンとの緊迫したやり取り、会社の同僚の証言などもなかなかそそられるものがあり、興味深かった。
しかしながら、自分にとってはところどころに差し挟まれるお涙頂戴シーン(トムの家族が、事務所を告訴するトムを誇りに思っているよと全面的な支援を表明するシーンなど)や、トムの苦悩に深みを与えようとするかのようなオペラ熱唱シーンなどはお尻がむずがゆくなってしまって、残念な評価となりました。
人としてどう生きるか
病が進行し、痩せ衰え衰弱していく主人公…真摯に生きるその姿が切ない。主演のトム・ハンクスの演ずる事に対する凄みを感じた。恋人(アントニオ・バンデラス)とのダンスシーンが美しい。
有能な弁護士を演じたデンゼル・ワシントン、誠実で家庭的な役柄が似合いますね。
主人公を深い愛情で支える家族の姿がいい。
ー誰が何と言おうと、恥じる事はない
BS-12を録画にて鑑賞 (字幕版)
エイズと戦い続けた弁護士。だが…
優秀な弁護士ベケットはある日突然、エイズにかかりクビとなってしまいましたが、かつてライバルだった弁護士ミラーと共に訴訟を求め続けるもベケットの体は徐々に弱まってきます。
そしてついに勝訴する日が来ましたが、法廷で、倒れ病院で亡くなりました。
エイズと戦い続けたトムハンクスの姿がすごく役作りしてきたんだなと思いました。
納得の主演男優賞。
トムハンクス、デンゼルワシントン主演。
エイズに侵された役柄を演じる、トムハンクスの変貌ぶりに衝撃。言われなきゃトムハンクスだとわからないレベル。アカデミー賞主演男優賞獲得も納得。
俳優陣が豪華だし、シリアル感は伝わってくるんだけど、どうせエイズとかゲイとかの題材を扱うなら、もっと深くまで追求できたんじゃないかなぁ…。より面白い作品になり得たのではと凡人ながら思います。
普通の人ってなんだ?
人間は平等である
これがこの映画の大きなテーマとなると思います。
どんな人種、セクシュアリティ、病気を持った人間は平等である。
今でこそ差別、偏見は良くないという風潮にはなっているがこの頃はまだ理解が広がっていなかった。だから法の前では平等ではあったが社会にでるとそうではない時代。
ゲイなどの同性愛の映画は見てきたがエイズによる偏見の映画は初めてでシミが出る症状とかは知りませんでした。
そして、
エイズでどんどん体が弱るトムハンクスは見てられませんでした。このトムハンクスの圧倒的な演技力がこの映画の見どころの一つです。
個人的にグッと来たところは、アンディーが倒れて病室に家族がたくさん集まってアンディーにそろそろ帰るねと告げるシーン。
「明日またくるよ」
「神のご加護を」
「…………」(泣きながらアンディーに抱きつく)
「一番にくるわ」
そして最後家族みんなが行ったあとミゲルはアンディーにひたすら手にキスをする
そしてアンディーは「もう逝ける……」
すごく切なかったです。
差別問題の映画!!
デンゼル・ワシントンとトム・ハンクスのオスカーW主演です。演技派2人の主演だけあって裁判のシーンは圧巻でした。特にデンゼル・ワシントンはゲイ嫌いの敏腕弁護士を見事に演じていてこの年オスカーを受賞したトム・ハンクスより印象的でした。
この時代はまだエイズにかなりの偏見があり服に触るだけで移るなど酷い台詞が当たり前のように飛び交います。またゲイの人達への風当たりもきつくゲイでエイズに犯されているトム・ハンクス役の弁護士へ向ける周りの目は人を見下した酷いものでした。
ただ彼はその人の良さでたくさんの人に好かれていて亡くなるシーンはとても胸が痛かったです。
監督は「羊たちの沈黙」「クライシス・オブ・アメリカ」のジョナサン・デミです。
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