ファイト・クラブのレビュー・感想・評価
全174件中、81~100件目を表示
タバコの捨て方かっこいい
男が憧れる姿満載になるとこうなるのか。統率効きすぎて結局、自分の首を絞めることになる権力者の常を感じました。自分をいつでも律することができると思わない方がいいですね。
ネタバレは
見ないで鑑賞して欲しい とても作り込まれてる映画です 初め殴り合う映画かと思って鑑賞しました笑 しかしそれだけでは無く、後半のミステリーの様な展開は見事に騙されました 1度目ももちろん面白いですが2度目も楽しい 見るほど味が増してくる スルメの様な作品でした ブラピがかっこいい。
男性の(性)が安寧の社会で暴発するエキセントリックな映像世界の魅力と恐怖
「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督とブラッド・ピットが5年振りに組んだ問題作で、原作のチャック・パラニュークの小説は現代アメリカ社会の一局面を表して好評とのこと。この映画を観てまず感じるのは、ジェネレーションXと言われる1960年代生まれの世代意識が色濃く反映されていることである。監督フィンチャーと原作者パラニュークが1962年生まれ、撮影監督のジェフ・クローネンウェスも1962年で、主演のピットがひとつ若い1963年生まれだ。紅一点のヘレナ・ボナム=カーターが1966年でもう一人の主演のエドワード・ノートンがギリギリ1969年生まれと、スタッフ・キャスト共に若い才能で占められている。つまりこの映画の、今30代を迎えたアメリカ人が抱える社会に対する価値観のひとつの特徴を、特に男性の(性)の視点からエキセントリックに且つ切実に表現しているところが興味深い。戦後の目覚ましい経済成長からの安定期に生を受け、物質的には満たされて恵まれた成長をしてきた世代であり、戦争や貧困を経験した上の世代から見れば羨望の対象にいるはずだ。しかし、人として男として生き甲斐を感じられているかとなると疑問が残る。男性の(性)にある攻撃的で自虐的、縦社会の序列に身を置き競争心を掻き立てる性分が、安寧の社会で満たされるのだろうか。全ての男性がスポーツやゲームなどでその欲求不満が解消されれば問題は起きないのかもしれないが、一歩踏み外すとそれは危険な領域に入ることを、この映画は教えてくれている。 主人公は知性豊かなヤング・エグゼクティブで、不眠症でなければ極普通の恵まれた青年である。しかし、ストーリーが進んでいくと共に、この人物の不可解な行動でその精神が病んでいることに気付く。演じるのが今若手ナンバーワンの演技力の持主エドワード・ノートンだから、最終的に観客は主人公のパラノイアにまんまと騙されしまう。特に不平不満があって社会にアピールする必要がない今の若者らしい特徴的な好青年と見せるが、外見だけでその人を判断してはいけないと改めて思わせる。その主人公が理想とする男性像タイラー・ダーデンをブラッド・ピットが完璧な外見として演じている。フィンチャー監督自身、役者ブラッド・ピットに惚れ込んでいるのが判るくらいの演出だ。映画の面白さはエドワード・ノートンの名演で完結しているが、このタイラー役はブラッド・ピット以外の俳優では考えられないし、有り得ないと断言してもいい。人気スターが本来の主役で使われなくても価値があるなんて他にあるだろうか。 この映画の成功は、社会学上のある世代が持つ価値観の考察を、男性の(性)に焦点を絞りテロリズムという最悪の結果に集約した原作の独創性と、それを架空の映像空間にシンボライズした演出の大胆さにある。そして、その一人の主人公の精神と肉体を演じ分けたノートンとピットの俳優としての存在感が圧巻であった。映像では、タイトルバックのCGが素晴らしい。脳内部の拡大ショットから銃口までの音楽と調和した流動のモンタージュ。男同士上半身裸で殴り合う格闘シーンの迫力も凄い。血と汗にまみれて悶絶するまで相手を追い詰めていくショッキングな生々しさ。その行為によって脳内快感を得て生きる喜びに転化する男の(性)の不可思議さ。ラストシーンの現代の社会構造の象徴である高層ビル群が崩壊していく映像の美しさも、表現として不適切だが印象に残る。 1960年代最後の若者の抵抗「いちご白書」は眼に見える外に対するベクトルだったが、30年後の若者は自己改革の自分に向けたベクトルに代わった。肥大化し暴力化したら、目に見えないだけに怖いものがある。この作品は、悩めるジェネレーションXの「精神白書」といってもいい。パラニュークとフィンチャーとピット、そしてノートンによる90年代のアメリカ映画を代表する傑作であると評価したい。 1999年 12月15日 思い起こすと、日本ではオウム事件の時に思った内容と似ています。なぜ高学歴の分別のありそうな人たちがテロリストになったのか。宗教の問題は複雑で論じることは避けたいですが、精神的な満足感の追求には違いないと思います。そして、大きな戦争から分散したテロリズムに変化した時代の流れを痛感します。
「ヤバイ」映画
言葉が出てこない…。とりあえず、「ヤバイ」ものを見てしまったという感覚が確かに残っている。 心の中に「今のままじゃ嫌だ」という反骨精神がある人は多いはず。でも、繰り返される日常に慣れてしまいその気持ちが奥底に沈んでいる人も多いはず。その気持ちが火山の噴火の如く溢れているのがこの作品だと思う。僕はこれをみて自分の忘れていたものを思い出すことができた。 ただ、この作品は「劇薬」ゆえ、鑑賞の際はご注意を…。
はじめは暴力と犯罪ばかりで何でこんなに 評価が高いんだろう?って思...
はじめは暴力と犯罪ばかりで何でこんなに 評価が高いんだろう?って思ってたけど 後半ひっくり返されてパニック。 どう解釈すればいいかわからなくて 解説を読んでなるほどねってなったけど 時間置いてもう一回みようと思った! それでも宗教じみてちょっと怖かったし 落ちることによって生きてることを感じるってのも 共感はできなかった。。
やはり肌に合わない
二度目の鑑賞。 やはり男のエゴ映画だなと思った。 強さだけが正義みたいな。 だからああいうラストシーンになるわけだしね。 もちろん、タイラーダーデンのひとことひとことが素晴らしいし、刺さるしかっこいいってのはあるんだけど、うーむ… 万人うけするようにできてないから仕方ないか ただ、わたしも一回死んだ気でこれからの人生生きたいし、消費生活とも手を切りたいとは思います もっと繊細な映画が好きなのです。
物質主義への嘲笑?
あぁ、もう20年も前の映画なのか。そりゃ少年もおっさんになるよな。 あの頃はケータイもまだそんなに当たり前じゃなくって、 もちろんスマホもSNSもなく、消費のあり方ってのはだいぶ多様化してきた。 でも、それでも変わらない本質というか、 「自分」の生き方ってなんだ?っていう強いメッセージを突きつけた作品だと思う。
こんな結末は支持できません
なんでも頭がおかしい、精神のせい、そんなことを前提に物語がつくられると、是に限りませんが、何もかも無意味で、詐欺にあったような気持ちになります。 だから、こんな映画は好きではありません。
平凡な生活ってつまらないよね。
人間安定した職業について平凡な暮らしをしたいって誰しもが思ってるけど、こういうクライム系の映画を観るとそういう価値観崩れるよね。こういう生き方って迷惑だとか悪いことだとか思って嫌う人もいるかもしれないけど少なくとも僕は平凡な生活から抜け出してみたいなぁ。
クレイジー。
今更ながら、初めて観ました。 イかれてる。笑 すっごく良くて、ネタバレしてからのラストはストレートにクソと思いました! 色んな方のレビューを見たら、深い楽しみ方があるみたい。ほぉーー! 私が男だったら、彼らみたいにめちゃくちゃに殴られてみたいと思ったかもね。 女は生きてりゃなんだかんだ滅茶苦茶にされるから、 できるだけ綺麗な格好で居たいと思うものです。 ブラピ、超カッコいいです。 以上!
2度目観たら評価が変わるかも
まだ一度しか観ていませんが、ラストの展開で「えっ!?」と声を出したくらいは驚かされました。伏線を緻密に織り込んだストーリーは見事だと感じました。 ただ、私の理解力にも問題はありますが、ちょっと1回目の視聴だけではよく分からなかった部分もあったので評価は少し低めにしてます。
ルール、破ります。
(7月7日追記 ☆3.5→☆4.0) ミスチルの歌にもなるほどの有名作品。 とうとう観賞。 観賞後、日を増すごとに余韻も強くなり、味が増していく。 まるで、カレー。 人間誰しもが持っている感情を、うまく伝えてくれている。 欲望のままに生きるのか、倫理的に正しいと思う範囲のなかで生きるのか、 どちらとして生きるかは紙一重。 うまく言葉にできないが、素晴らしいこと、そしてfunではなくinterestingであることは断言できる。 「ファイトクラブのことを口外するな」というルールを、少しだけ破ってしまった。
アメリカ的粋の塊
個人評価:4.1 脳内を泥水を撒き散らしながら爽快に進むスタイリッシュな物語。 デヴィッド・フィンチャーのキレッキレなセンス爆発で最高にカッコいい。 ブラッド・ピットもはまり役で、とてもアメリカンな粋をまとっている。 二重人格モノではピカイチ作品。
この映画を観たら最後。もう以前の自分には戻れない。
不眠症のサラリーマン「僕」が、ある日タイラー・ダーデンという傍若無人な男と出会い、2人で「ファイト・クラブ」という秘密の格闘クラブを作るのだが、次第にタイラーが暴走を始めてしまう…というサスペンス映画。 監督は『セブン』『ゲーム』のデヴィッド・フィンチャー。 主人公「僕」を演じるのは『真実の行方』『アメリカン・ヒストリーX』のエドワード・ノートン。 タイラー・ダーデンを演じるのは『セブン』でもフィンチャー監督とタッグを組んだ、後のオスカー俳優ブラッド・ピット。 ヒロインであるマーラを演じるのは『眺めのいい部屋』『魅惑のアフロディーテ』のレジェンド女優ヘレナ・ボナム=カーター,CBE。 「ファイト・クラブ」の会員の1人エンジェル・フェイスを、『ルール』『シン・レッド・ライン』の、後のオスカー俳優ジャレッド・レトーが演じている。 高校生の頃に観て、あまりの衝撃に口をきけなくなり、しばらくタイラーが僕の周りをウロウロしてました。 10年以上の時を経て再び鑑賞。以前は吹き替え版での鑑賞。今回は字幕版での鑑賞です。 久しぶりに観て、わかったこと。やっぱりこの映画は最高だ! クールな映像美。張り巡らされた伏線。タイラーというキャラクター。生真面目な性格の人が観たらブチギレるんじゃないかというアナーキーなストーリー。程よいエロスとバイオレンス。そして怒涛のクライマックスからの「Where is My Mind?」! そんな訳ないやろ!と言いたくなるようなシナリオを映像的な説得力で抑えつけ、観客の頭にピストルを突きつけながら、「自らの意志に、身を捧げろ!」と脅迫してくるとんでもない映画です。 死ぬまでに一度は観ろ!と私は言いたい!
全174件中、81~100件目を表示