「タイトルから想像もつかないほど奥の深い面白い映画」ファイト・クラブ Oliverさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルから想像もつかないほど奥の深い面白い映画
まるでレオ様のシャッターアイランドのような、
2回目、3回目と何度も見返して観れば観るほど面白い映画。
初見では瞬きくらいの速さでいろんなシーンで映り込むブラピの姿も捉えられなく、こいつら喧嘩ばっかりしてバカだなぁと思って終わってしまう人もいるかもしれない。
本質はただの殴り合い、そこではない。
とにかく一瞬一瞬を大切にしようと自由でロックな生き方をするブラピのキャラがかっこいい。
行動やセリフにハッとさせる。
“お前は物に支配されている“や
“痛みを感じろ。苦しみと犠牲が尊いんだ。痛みから逃げるな。人生最高の瞬間を味わえ“と、
主人公にわざと痛みを与えて現実から目を逸らすなという事を説いたり。
獣医を目指していたけど諦めたコンビニ店員に銃口を突きつけて、6週間後には獣医の勉強をしてないと殺すぞ!と言って彼を逃してコンビニごと爆発させた。
その後に言うセリフ。“彼はいい朝を迎えるぞ。今までに食ったことがないほどうまい朝飯“ は最高だった。
人生がまだなかなか開けない自分にもそう言われてる気持ちがした。
銃口を私にも突きつけてくれてありがとう、ブラピ。。
考察を読むといろんな秘話があり、撮影もすごく楽しんでいた様子が分かる。
耳を殴ったのは監督からのブラピに対するいたずらでその後のセリフもアドリブだとか、ゴルフのシーンは2人とも本当に酔っ払っていたり、神父に水をかけたシーンで画面が揺れるのはカメラマンが笑いをこらえられなかったからだとか。
ところどころサブリナル演出もあり、本当に瞬きくらいの速さで入れられると人は気づかんもんだ。
ラストのシーンも気づけなかったが、ネットで見たらたいそう卑猥な画像が一瞬うつってたみたいだ(笑)
こういった遊び心も人生には大事だと思う。
主人公のマンションは監督の以前住んでた場所を模倣したらしく何度も爆破させたいと思っていたと書いてあって映画でそれを満たして笑えてくる。
とにかく多少過激でももっと一度きりの人生をロックに生きなきゃダメだ、なりたい自分に今なれてるか?やりたいことをやっているか?いつ死ぬかも分からないのに、、
そう背中を押してくれるいい映画であった。