「人間の本能を揺さぶる圧倒的バイオレンス」ファイト・クラブ カイトさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の本能を揺さぶる圧倒的バイオレンス
ブラッドピットとエドワードノートンを擁してデヴィッドフィンチャーがぼんやり生きる人間達の本能に訴えかける超絶バイオレンスな2時間。
誰しもがどこかで何も起こらず平坦で盛り上がりに欠ける人生に嫌気が差していてその鬱憤を晴らせずにいる。誰もが持つ凶暴性、少しのきっかけでどうにでも狂っていく狂気の普遍性をスタイリッシュに描いていた。この年の公開作にマトリックスがあると目にして妙な納得感があった。
なんと言ってもブラッドピットのビジュアル、振る舞いどれを取ってもカッコ良すぎて脳死で着いていってしまうカリスマ性があった。
エドワードノートンの冴えないながらも内にある狂気を抑えられないキャラ造形が凄まじかった。
どんでん返しといえばの作品だが真実は度肝を抜かれる程ではなかったが、ストーリー展開、映像のクールさでここまでの名作となっていると感じた。
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