「この映画を観たら最後。もう以前の自分には戻れない。」ファイト・クラブ たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画を観たら最後。もう以前の自分には戻れない。
不眠症のサラリーマン「僕」が、ある日タイラー・ダーデンという傍若無人な男と出会い、2人で「ファイト・クラブ」という秘密の格闘クラブを作るのだが、次第にタイラーが暴走を始めてしまう…というサスペンス映画。
監督は『セブン』『ゲーム』のデヴィッド・フィンチャー。
主人公「僕」を演じるのは『真実の行方』『アメリカン・ヒストリーX』のエドワード・ノートン。
タイラー・ダーデンを演じるのは『セブン』でもフィンチャー監督とタッグを組んだ、後のオスカー俳優ブラッド・ピット。
ヒロインであるマーラを演じるのは『眺めのいい部屋』『魅惑のアフロディーテ』のレジェンド女優ヘレナ・ボナム=カーター,CBE。
「ファイト・クラブ」の会員の1人エンジェル・フェイスを、『ルール』『シン・レッド・ライン』の、後のオスカー俳優ジャレッド・レトーが演じている。
高校生の頃に観て、あまりの衝撃に口をきけなくなり、しばらくタイラーが僕の周りをウロウロしてました。
10年以上の時を経て再び鑑賞。以前は吹き替え版での鑑賞。今回は字幕版での鑑賞です。
久しぶりに観て、わかったこと。やっぱりこの映画は最高だ!
クールな映像美。張り巡らされた伏線。タイラーというキャラクター。生真面目な性格の人が観たらブチギレるんじゃないかというアナーキーなストーリー。程よいエロスとバイオレンス。そして怒涛のクライマックスからの「Where is My Mind?」!
そんな訳ないやろ!と言いたくなるようなシナリオを映像的な説得力で抑えつけ、観客の頭にピストルを突きつけながら、「自らの意志に、身を捧げろ!」と脅迫してくるとんでもない映画です。
死ぬまでに一度は観ろ!と私は言いたい!
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