「2度以上観るべき作品」ファイト・クラブ JIさんの映画レビュー(感想・評価)
2度以上観るべき作品
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ストーリー構成のトリックを楽しむなら、最低2度以上観るべき作品なんだと思う。2度目の見え方が全然違う。
小さな台詞の一つ一つは後の展開に関連している。一見不可解なものにもやっぱり意味がある。
・タイラーのスーツケースが主人公と同じ。
・航空機内での最初の会話、脱出口のシートは責任重大だ代わりたいか?これは、味気ない生き方を脱しているタイラーと主人公が取って代わりたいか?というダブルミーニングである。
・かかってくるはずのない、公衆電話の折り返し。
・タイラーについての解説「タイラーは夜型で、人が眠っている時間に働く。」映写技師の仕事はこの映画のからくりの密かな種明かしだが、もちろん初見では気付かない。まあ、映画の中で映画の話をされたら、おやっとは思うのだが。「これが交換の合図です」思い切り言ってる。「映画はそのまま進行して観客には全然気づかれません。」性器のカットを入れるというのは、この映画のラストシーンのこと。実際にスローで再生してみたら、確かにかっこいい男性器のカットが一瞬入っていた。
・殴り合っている二人に近づく男たちは、良く視るとタイラーのほうは見ていない。二人が同時に映るシーンでは、必ず片方にしか他者の視線が向かない。
だまされる快感を楽しめた。
原作は未読
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Sumizo1980さんのコメント
2018年8月14日
素晴らしいレビューですね。
私もファイトクラブが好きすぎて20回ほど観てます、吹き替えセリフも暗記してるほどで、原作も読んでますが、気づかなかった点がいくつもありました。
またJIさんのレビューにあるような観方をしてみます!