「核心を突く」愛のコリーダ Kさんの映画レビュー(感想・評価)
核心を突く
40年以上前の作品でも説得力があるのは、人間の性愛の形の極限はそう変わるものではないということと、時代の制約とか倫理とかに眩むことなく、当時としてすでに核心を突いていたからだろう。わかるわかると思いながら観ていたが、絡み合いがこれだけ続くとさすがに満腹。大方の人間はここまで溺れればどこかで飽きたりブレーキがかかったりしそうなものだが、止まらなかったのは稀有なことだとつくづく思う。そして多くの物語は止まらなかったことの言い訳を長々と描くものだが、それがないのが潔くてよい。
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