「サイコホラーな一面も」愛のコリーダ Sue Cat Boyさんの映画レビュー(感想・評価)
サイコホラーな一面も
修復版ということで、
「戦場のメリークリスマス」と合わせて大島渚監督作品が
地元でも連続上映、、、
観てまいりました
🎞📽
なんでもどっかの機関に収蔵されるとかで、
スクリーンにかかるのは最後かも、なんて触れ込みもあり。
「戦場のメリークリスマス」が異常に面白かったので、
その勢いで次に上映だった「愛のコリーダ」も観ることにしたのです。
この作品はエロス作のイメージでとかく語られるようですが、
私はそこまでエロスに注力を注いだ作品とは感じませんでした。
吉蔵と定は
「その部分に惹かれあった」のであって、
ゆえに
情交シーンを情感たっぷりに描いたんだと見ました。
なによりそれを端的に表しているのは、
情交シーンのシチュエーションが
全て違うのです。
それが定と吉蔵の関係性だと。
何より私の目が釘付けになったのは、
構図と色合いが計算し尽くされていることで、
衣装と背景であったり、
情交の対位の画面の対比であったり、
とても面白かったんですね。
あと定のセリフが逐一良かった👄
独特な言葉がやるせない気持ちを振り絞って表していて。
これは私だけがそう感じたのかもですが、
サイコホラーな作品だなぁ、、、とも、、、
言葉、表情、手にする物、進むにつれて
吉蔵も定も共に追い込まれてゆき、、、
そして終いには、、、
エロスの文脈のみで見られているのは
勿体ないですね。
本当に面白かったです
🔪
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