「【”故、松田英子さんの畢生の一作。性愛を映画倫理規定の極限まで描き、世界の映画界に名を遺した大島監督執念の一作でもある。】」愛のコリーダ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”故、松田英子さんの畢生の一作。性愛を映画倫理規定の極限まで描き、世界の映画界に名を遺した大島監督執念の一作でもある。】
ー 私にとっては、”愛のコリーダ”と言えば、クインシー・ジョーンズの哀愁溢れるディスコ・サウンドである。
だが、調べてみると、彼はこの映画に触発されて、”愛のコリーダ”を作ったとの事であった・・。
”そんなことも知らないのか!””とお叱りを受けそうであるが、年代的にお許し願いたい。-
■感想
・初鑑賞作品である。2000年の、修正なし作品の公開の際も興味なくスルーしていた。
・阿部定事件を、モチーフに描いている事も、知ってはいた。
・このような作品が、東洋の春画の世界を描いていると思われていたのか・・、等と邪推すると、ちょっとなあ・・、と言うのが当時の今作を観なかった正直な感想である。
ー 琴の音とか・・、ちょっとなあ・・。
◆役者さんについて
・後年、現在でも現役バリバリで活躍されている藤竜也さんのインタビューを読んだ記憶はある。確か、衆人環視の中で偽りなき行為を行う際には、相当な集中力が必要であった・・、という内容であったと思う。
同性としては、驚嘆するしかない・・。
・そして、”定”を演じた松田英子さん。
当時、24歳である。
驚きである。正に畢生の演技であろう。
この役のイメージが強すぎて、(それはそうだろう・・。)今作後、スクリーンで活躍される機会は少なく、58歳と言う若さで亡くなっている・・。
<大島渚監督が、フランススタッフと製作し、一世を風靡した作品。(当時のレビュー・・。)
邦画を代表する偉大な監督は、この後、男色に傾倒していくのだが・・・。
主演のお二人には、敬服するしかない作品である。
特に、故松田英子さんに対して・・。>
タツヤさんにぜひ使ってみてください(笑)
それにしてもすごい映画でしたね。
海外での評価は“切り取る”点にあったんでしょうけど、日本人としてはポルノ的目線だったのだろうと思います。