PicNicのレビュー・感想・評価
全14件を表示
岩井監督の前衛的で独特の映像美と、寓話的でファンタジーなストーリーから一転、黒い羽が舞い散る美しくも残酷なエピローグが今でも強く印象に残っています。
目黒シネマさんにて『~特集 岩井俊二 四つの心象風景~』(6/29~7/5)と題した特集上映に監督初期『Love Letter 4Kリマスター』『PiCNiC』『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』4作品上映。
『PiCNiC』(1996年/68分)
精神病院に入れられたココ(演:CHARA氏)とツムジ(演:浅野忠信氏)、サトル(演:橋爪浩一氏)の3人が病院を脱走、塀を伝って「世界の終わり」を見に行くための塀の上を歩き続けるロードムービー。
岩井監督の前衛的で独特の映像美と、寓話的でファンタジーなストーリーから一転、黒い羽が舞い散る美しくも残酷なエピローグが今でも強く印象に残っています。
本作がきっかけで交際をスタートさせたCHARA氏と浅野忠信氏の瑞々しい演技、特にCHARA氏の小悪魔的コケティッシュな魅力は出色ですね。
塀の上から望む30年前の東京の街並みや今は無き近代建築の数々も貴重で懐かしいです。
特に舞台となる退廃的な精神病院は、現在はオリナス錦糸町近辺の精工舎旧工場跡地。
時計塔はじめ作品世界にこれ以上ないほど見事に調和する絶好のロケ地ですね。
公開当時、日本映画界には類を見ない世界観は30年経った今でも色褪せず新鮮です。
ココが素晴らしい
【”私がアンタの罪を洗い流して上げる・・”と言って、彼女は引金を引いた。初期、岩井俊二監督の、グロテスクだが、抒情的でファンタジックな作品。】
岩井俊二の世界観、それのみ
岩井作品の最高峰。
純粋無垢な悪夢
世界の終わり…ストーリーは素晴らしい
精神的に欠陥のある3人が純粋な心で
世界の終わりを見に行く為にピクニックに出かける
物語、音楽、CHARAの可愛いらしさは素晴らしかったけれど
少し映像的に恐怖感のある部分があり
私としては怖かったなぁ。
美しいさと、ダークさの温度差がすごい
そこがこの映画の良さ、ではあると思うのだけど
ただ塀の上を歩いて行くシーンや、ラストは好き。ハッピーエンドではないけれど
幸せといえば幸せな終わり方は良い
今のぼくにはアバンギャルド過ぎて
若い!
”世界の終わり”で待っていたものは・・・
全14件を表示