ビッグ・ウェンズデーのレビュー・感想・評価
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おバカサーフィン映画ではありません
どうせノウ天気なおバカサーフィン映画と思ってずっと観てませんでしたが、これはなかなかの傑作です。
ベトナム徴兵のくだりまでは同年のディアハンター的です。
単純な青春映画として終わらせず、青春時代からの10年間に亘る群像的大河ドラマ展開も作品に厚みを加えています。
漂白剤見たいな映画
下品で暴力的で稚拙な悪ふざけなおバカ映画。
僕にとってはどストライクな映画だった。池袋かどこかの映画館で鑑賞した記憶がある。印象に残らなかった。暫くして、何故かDVDを買って見てしまった。途中で見るのをやめてDVDは捨てた。今回は『曜日つながり』で『水曜日』として我慢して見た。見ていて見ている方が『痒い痒い痒い』の略称『KKK』の漂白剤見たいな映画である。
後、30分もこの映画を見なけりゃならない。つらい。こいつ等アメリカの団塊の世代なんだね。
因みに、数少ない友人にサーファーがいたが、彼はこの映画が嫌いだった。
理由は言うまでもなく、この映画をまともに見れば分かる。
その友人が薦めてくれたのが『エンドレス・サマー』で、よくよく考えるとこの映画と二本立てで見たはずだ。
もう、DVD捨てているので、今回は見ていないが、この映画の影響でサーフィンが嫌いになった。けどね、本当はウインドサーフィンとか凄く興味があったんだよね。つくづく、この映画見なけりゃ良かったと思うし、サーファーに対して偏見を持ってしまったと反省している。今回何本かサーファーの映画見たので、文書を追記した。
2024年 2月26日 午後1時
波乗りジョニー‼️
60年代のカリフォルニアを舞台に、サーフィン仲間の三人の若者が水曜日にやってくるという伝説の大波 "ビッグウェンズデー" を待つが、果たせぬままベトナムに出征したり、結婚したり、社会人になったり。そしてついに "ビッグウェンズデー" が現れ、どこからともなく集まった三人が挑戦する・・・‼️もうこんなカッコいい映画も他にないですね‼️エアーウルフのパイロットで有名なジャン・マイケル・ビンセント扮するマットが、プロのサーファーも顔負けの妙技を披露するクライマックスの波乗りと、大いなるうねりを捉えたダイナミックな映像がホントに美しい‼️でもそんな素晴らしい映像も、青春との決別という映画のテーマを考えながら観ると、寂しさを感じさせられつつ胸にジーンときます‼️ ''ビッグウェンズデー" を攻略した三人が、またそれぞれの人生に戻るためバラバラに去っていくラストシーンと残された海岸・・・青春の夢いまいづこ・・・ですね‼️
サーフィンを通じで人間形成ドラマ
Big Wednesday
サーフィンに明け暮れる若者がベトナム戦争を機に一変する。反戦を企てる者、志願する者、紆余曲折しそれぞれの道を歩み始める。数年後、大波が来るとの噂を聞きつけた3人は想い出の海岸で再会を果たす。それは、水曜日に来ると言われる伝説の大波だった。
大波を制覇したマットは近づく若者にサーフボードを渡し、次にくる大波はこのボードで君が乗れと。自分の役目は終わったことを悟る。青春最後の日、眩しい夕日に向かい爽やかに去っていく姿は心に染みるエンディングである。サーフィンを通じ若者の人間形成を描いた不朽の名作
青春映画の傑作にしてサーフィン映画の金字塔。3人の若者のうちのマッ...
青春映画の傑作にしてサーフィン映画の金字塔。3人の若者のうちのマット役はTVシリーズのエアーウルフのパイロット。ほんとカッコいい人。
映像も、波の音も、使われている音楽まで何もかも素晴らしい。
ベトナム戦争があって、徴兵逃れの話が間に入ったりする。3人のうちジャックだけは戦争にいく。
ベアーのやさしさが泣かせる。
未来へ託す、素敵ラスト。
ビッグ・ウェイブに挑む青年たちの直向きな青春映画の波の迫力に呑まれる
この様な正直で素直な若者たちを真面目に描いた、直向きで無害とも言える青春映画について語るには、余りにも自分が捻くれて汚れている。ジョン・ミリアス監督のストレートなカメラアングルのその演出姿勢に驚きと疑問を同時に感じてしまった。ただ主役は大自然のどう変化するか分からない波そのものであるわけだから、その対象を正面から直接的に捉える姿勢は分かるのだが、青春真っ盛りの若者たちもその単一的な掴まえ方でいいのか、という不満が拭いきれない。人物配置から各自の性格表現に、もっと色々凝ってみてもいいのではないかと思ってしまった。
1960年代のアメリカの平均的な青年たちが主人公である。無邪気に遊び呆ける若者たちを、映画は恥ずかしくもなく見せていく。ジャックの家で催されるパーティーがその最もよい例で、そこに招待されていないチンピラ青年たちが侵入して大乱闘になる。アメリカ映画伝統の破壊欲求を満たす場面だ。時にはメキシコまで足を延ばし、他のサーファーたちと夜の遊びを楽しむ。そこで偶然遭遇する路上に横たわる男のカットが可笑しい。近くの娼館絡みの事件のようだが特に説明はない。
そして、1960年代の若者が逃れられないベトナム戦争が間接的に描かれる。徴兵検査でそれぞれ変態を装い兵役を免れようとするのが、馬鹿ばかしくチョッピリ切ないシーンになっている。マットとリロイはそれでうまく戦争に徴兵されずに済むが、優等生タイプのジャックはベトナムへ赴任する。そこで恋人との別れがあり、それぞれの青春の生き様が描かれる。ドラマチックではない淡々としたタッチのためか、ジャックが帰還して知る、恋人が既に他の男と結婚しているエピソードは、さほど盛り上がらない。60年代へのノスタルジーより、波に挑むサーファーの夢の実現が主題のスポーツ映画として観るべきなのだろう。
1970年代になって、すでに青春の終わりに近づいた三人が、ついに”ビッグ・ウェンズデー”とめぐり合う。この波の迫力ある映像は素晴らしい。映画館の観客たち全てが飲み込まれそうな映像の威力に圧倒されてしまう。そのサーフィンの貴重な体験が、三人の青春の最後を飾ることになるのだ。なんて幸せな青春の結末であろう。ここに至って、この映画がコアなファンを鷲掴みにするのを理解すると共に、僅かながら嫉妬にも駆られてしまった。
1979年 9月8日 銀座文化2
サーフィンの教科書
夏のビーチシーンが最高!パーティーやサーフトリップと、まさにサーファーのバイブル的作品だと思う。音楽も良いのでBGVとして鑑賞しても良い。
サーフトリップにメキシコへ行って羽目を外すのは、昔も今も変わらない。
舞台となっている「マリブ」は、いまもサーフィンの聖地として賑わっている伝説のサーフポイントです。
サーフィンを始めた頃から何回も観ているけど、まったく飽きない。
CGなしのサーフィン映画
CG処理した最近のサーファー映画を何本も見ていると、逆に新鮮に感じてしまう。ジャックが徴兵されてからが味わい深い映画となる。もちろんベトナム戦争だ。たった一人でサーフィンをする姿に哀愁が漂う。
ラストのビッグ・ウェーブは圧巻の迫力。音響もいいし、小細工していない迫真の演技。
青春時代の終わり方
徴兵適合試験の場面にショックを受ける。
ああ、この時代、USAはまだ戦争に兵士を送り出していて、”死”というものが、遠くにあるものであり、すぐそばにあるものだったのだなと思う。
いずれ、死ぬかもしれない者達だから、目をつぶると腹をくくっているのかと思いたくなるほどの、乱キチ騒ぎ。ホームパーティの実態がああいうものだとしたら、親が子どもの動向に目を光らせるのも、”純潔”を大人が叫ぶのも、わかる気がする…。
そんな中でも、一番あばずれに見えた女性が、映画全体を通すと一番格好良い。
そして、だから?アルコールに溺れクズのような有様のマットが、彼女から逃げないところもすごい。
そんな、なんだかんだで、サーフィンだけをやっていればよい年代も過ぎ、そして…という流れを見せてくれる。
途中、マットがクズのようになる理由がわからず、
また他のジャックとリロイが何を考えてあのような暮らしをしたのか語られておらず、
青春群像とみると物足りない。
だが、マットの選択が、妻子を養う責任が背後にあるんだろうなと思うと、自分のことだけ考えていた青年(≒ベアー)から、自分の大切なもののことも考えられるようになった成長に感動してしまう。
サーフィン場面はすごい。
『ガイアシンフォニー第4番』もすごかったけれど、
次から次に押し寄せてくる波。
その波を自在に操るサーファー達。風に乗っているようだ。
だが、後半、ビッグウェーブが来ると、海の表情が一変する。
波にのまれて放り出されるサーフボード。
持ち主から離れて舞い上がったサーフボードに直撃されてけがをするんじゃないかとハラハラする。
それだけじゃない。
遠浅の海しか知らない私には、彼らが波に乗っているその下の海底は岩場であることもあるんだと当たり前のことを思い知らされる。
そして、海流の力。プールと泳ぐのとは違い、動きがままならない。焦れば焦るほど、波の力に巻き込まれる。
普通なら力をに抜けば自然と浮かんでくると、プールでは教えられるけれど、波に身を任せれば、海底の岩場にたたきつけられたり、引き潮で沖に引っ張られたり…。
命がけの所業。
だからこそ、己の力を試してみたくなるのだろう。
でも、自分が輝く場は一つではない。
そんなさわやかな贈り物をもらった気がする。
(東京国際映画祭、野外上映にて鑑賞)
言葉が出ない
最高しかなかった。
学生の頃にも一回見たけど、大人になって、若い頃の日々が戻ってこないことも、人生いろんなことがあることも未来は必ずしも明るく楽しいものじゃないことも、たくさん知ってから見ると感じ方が全く違った。
マットも、ジャックも、リロイも、あのビッグウェンズデーを最後に二度と会うことはないような気がした。
少なくともマットは、もう二度と大波には乗らないような気もした。
想像でしかないけど、青春を共に過ごした3人で乗ったのが最初で最後の最高の波って良くない?
男の人の友情っていいな。ないものねだりなんだろうけど。
ワクサーのお墓の前で3人で語ってたところもすごくよかった。友情に厚いヤツだった、波を譲るようなヤツだった、って。
青春と友情がいっぱいの映画だった。海は良いよマジで。楽しかったな。なんかノスタルジックな気分になったけど、また見たいな。
その世代の青春の始まりと終わり
62年から74年迄のサーフィンをモチーフにした青春物語
ヒッピー文化とサーフィン文化は近い様でまた異なるが、その二つが交差するシーンがあり主人公がヒッピーを馬鹿にしてみせてその立場を明らかにする
その世代の青春の始まりと終わりの映画
エンディングの夕陽は彼らの世代の青春の落日を示すもの
団塊世代、45年生まれなら17才から29才の物語
サーフィンの波が彼らの青春を象徴している
全編に潮騒と海鳴りの音が絶えず聞こえるのが心地よい
波乗り青春映画の金字塔
60年代〜70年代の古き良きアメリカの文化が描かれた最高な波乗り映画。
お決まりな自宅でのパーティ、ドンチャン騒ぎが類を見ない程に酷い有り様で黙って本を読んでいる母親?の懐の深さに感服。
マットが起こすメキシコでの大乱闘に闘牛士の如く車の玉突き事故とアセった表情が同じなのが可笑しい。
ラストの波乗りシーンは圧巻の一言で大迫力な映像とサーファー達が羨ましくもあり魅入ってしまう。
物語前半の青春を謳歌している場面が徴兵を逃れるシーンも含めてテンポ良く進み70年代を迎えた後半からの時代には逆らえない寂しさが。
マットが落ちぶれてしまった切っ掛けと立ち直る描写がイマイチ不透明な気も!?
波に乗れたら最高だろうと強く思わせる青春映画。
感傷的な青春群像
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 75
酒・女・パーティ・麻薬・喧嘩。最初は少々短絡的で軽くて五月蠅い青春物だと思った。だが長い時間の経過を経て、彼らの友情とそれぞれの生き方が積み重なっていく様子が心に染み渡ってきた。
見る前は伝説の大波にサーフィンに挑戦する映画なのかと思っていた。実際それは間違いではないのであるが、だがサーフィンは実はこの映画の中心ではない。登場人物達の青春時代の生活の中心であったものがサーフィン。出会いと別れ、喜びと悲しみ。栄光の時代も過ぎ去り、いつまでも変わらないままにいられるわけではない。
最後のサーフィンはそんな背景の上に行われる。これがなければただのサーフィンを延延しているだけの映像になり、美しい映像とはいえサーフィンに興味がない人には退屈だったかもしれない。だが数年ぶりに会った彼らは一言も喋らずに思いを共有し、海へと歩き出していくのだ。だから押し寄せる大波と彼らの美しいサーフィンの映像はただのサーフィンではなく、そんな彼らの青春の深い思いが込もったサーフィンだというのが伝わり、随分と感傷的な気分にさせてくれる。
32年前という時代を象徴する作品、すばらしい
ついついTVでやっていたので観てしまいました。
ああ、懐かしい。誰にでもある青春時代を描いた作品だった。
昔観た時はウィリアム。カットや「エアーウルフシリーズ」のジャン・マイケル・ビンセントだって全然知らなかった。
ただサーフィンの映像が素晴らしくて、物語や時代背景やその音楽の素晴らしさを解っていなかった。
ストーリーやメッセージ、映像を通して語りかける青春像・・・
素晴らしい作品です。
特に40代のみんなは観てほしい。
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