羊たちの沈黙のレビュー・感想・評価
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子羊の悲鳴はやんだか⁉️
この作品は世界最高のサイコサスペンス‼️でもチョットだけ心臓に悪いです‼️なんてったって若い女性を殺し皮膚をはぐ異常者と、患者の肉を食べた元精神科医が主要キャラクターなんですから‼️物語の軸となるのはFBIの訓練士クラリスと人食い精神科医レクター博士の関係‼️犯人像の特定を、殺人犯の心理を極めたレクターに協力してもらいたいクラリスは、見返りに自分の過去のトラウマを話すことに‼️こうしてレクターはまるで神父のように、専属の精神科医のように、そして恩師のように彼女の告白に耳を傾け、クラリスの知性を刺激する起爆剤となる・・・クローズアップの多用で描かれる2人のガラス越しの対面シーンはこの作品最大の見せ場どころか、映画史に残る名場面だと思います‼️恐怖に震えるかと思えば、ミョーにエロティックでもある‼️クラリスの告白を楽しむように味わうレクターは、まるで熟成ワインのソムリエのようです‼️物静かで冷静、用心深くてどこまでも邪悪、画期的な犯罪者像ですよね‼️アンソニー・ホプキンスはホント怖いけど魅力的‼️牢獄→エレベーター→救急車へと続く、口元を血に染めたレクターの神がかり的な殺害シーン‼️戦慄‼️脱獄したレクターがクラリスに別れを告げ、刑務所長の後をつけていくラストシーン‼️「これから古い友人を夕食に」‼️ホント素晴らしいです‼️また犯人のアジトを舞台に展開するクライマックスシーンは、夜行用ゴーグルに映ったクラリスの恐怖に満ちた顔も含めて、これぞ映画の醍醐味ですね‼️守りも決意もブレないクラリスの心を体現するジョディ・フォスターもスゴい‼️これほど強い女性像は「エイリアン」のシガニー・ウィーバーくらい‼️ステキです‼️
優雅で知的なシリアルキラー、レクター博士
ようやく観られた。2時間緊張しっぱなし
2度目の鑑賞。シリーズとしてはハンニバルまで観ていたが全作品通して...
大傑作 それしか言葉が浮かばない。
静かに持続する緊張感。
憧れのクロフォード主任捜査官に呼び出され、認めてもらえるチャンスに対する期待。
目に飛び込む猟奇殺人のビジュアル記録。
とんでもない任務…。
映画が作られたころの、男社会の女性の位置もさらりと、強調して見せ、
これからどうなると、物語に引き込まれていく。
そして、想像を軽くはずす。
”恐ろしい”殺人者の、洗練された物腰・しなやかさ・間のとり方。あれ?と思わせておいて、いつの間にか虜になってしまう狂気。
知的で、優しげな笑顔、物言い、ふるまい。それなのに、にじみ出てくる狂気、下卑た表情もちらつかせる。しかも、言葉だけで隣の囚人を自死に追い込むことができる、その危うさ。その様子に距離をとろうとするが、こちらの手の内はとっくに読んでいて、小出しにしてくる餌。その餌をつまもうとすると、さっと引き上げられてしまう。なのに、心の奥底に忍び寄ってくる在り様。
間合いをとる難しさ。レクター博士に振り回される。続く緊張感。
犯人を追いつめる緊張。
プロファイリング。わずかな情報を聞くだけで、次々に犯人の実像に迫っていく、その面白さ。知的好奇心を掻き立てられ、途切れぬ緊張感。
タイムリミット。
クラリスが訓練中に失敗するのをあえて見せておくことで、後半の追跡劇の緊張が高まる。
”蛾”が引き出す不気味さと緊張感。
クラリス訓練生と、レクター博士の関係性がどうなっていくのかという緊張感。
クロフォード主任捜査官とクラリス訓練生の関係がベースになっていて。明確ではない、まったく違う次元の関係性に見えるのに、ひそかな三角関係。
そして、レクター博士がこれから何をするのかという緊張感。
レクター博士の造形も見事。
ただの凶悪犯ではない。
”羊=助けを求めるもの”を助けようとあがく者への対応と、己の欲望だけを満たそうとする者への対応の違い。ちょっと気持ちがいい。
それでいて、クラリスを貶めた隣の囚人への仕打ち。己だけの正義感?美意識?諫めてくれるのは嬉しいが、その常人には真似のできないやり方に戦慄が走る。
そして、使えるものは何でも使い、己の要望は満たす。
どこを信じて、どこを頼ってよいのか、どこからは…。
これだけ様々な緊張感が入り乱れているのに、不協和音とならずに、お互いのエピソードがお互いの緊張感をさらに高める作り。
レクター博士とクラリスの、ある種禅問答のような会話。さらっと聞き流してしまいそうでいて、ちょっと立ち止まると、深淵にはまり込む。
なんてすごい映画なんだ。
演出・脚本も究極なのだが、
ホプキンス氏の演技があってこそ。
最高の人たらし。
相手を利用しようしている眼。知的好奇心にワクワクして目が輝いている眼。相手の正直さを喜ぶ眼。罠が仕掛けられていることがわかっていてもなお、惹きつけられ、近づきたくなる。
ホプキンス氏も決して大柄ではない。今のお姿よりも、スマートで、小顔。それが、大柄な男たちを従え、翻弄していく。
そんなふうに演じられたホプキンス氏。
それに対して、物静かなクロフォード主任捜査官。どちらかと言えば、人を避けようとするタイプ。
この二人の対比も面白い。
後世へも影響を与え、
レクターもどきがたくさん生まれることになったのも納得。
そこに、その二人に翻弄されつつ、示された手掛かりを使って自分なりに自分の答えを見つけ出そうとあがくクラリス。ひよっこ度が初々しく、応援したくなる。
努力家で、精いっぱい背伸びして、それでいて隙だらけ。それなのに、レクターについていけるだけの知的なひらめきを見せ、人を救うための実行力も兼ね備える。
フォスターさんならでは。
レクターだけがとびぬけてしまいかねない設定でありながら、クラリスを配すことで物語に収まってくる。だのに、たんにクラリスのお守、バディには収まらない。
この先何が起こるのだろう、目の前の獲物の先のことを示唆するラストも秀逸。
次々に物語を欲したくなる。この二人を永遠に見ていたくなる。
(原作未読・他のレクター物未鑑賞)
アナログ時代の傑作
殺人者の心に入り込むには、彼女は狂人の心に挑戦しなければならない。
FBIの謎めいた若きクラリス・スターリングは、懸命に訓練に励んでいる。冒頭からダークな音色が耳に残り、病みつきになりました。クラリスを冷酷な殺人鬼で人食いでもあるハンニバル・レクターに会わせようとするジャック・クロフォード、これから繰り広げられる異常な風景を予感させる印象的なオープニングです。何度観ても怖く、飽きない作品です。ジョナサン・デミの演出はもちろん、脚色が光っている。レクター博士との初対面で心理的につけこまれるクラリスを演じたジョディ・フォスターの演技はとてもリアルだ。忘れてはならないのは、アンソニー・ホプキンスだ。いまでもアンソニーの顔を見ると恐怖を感じる。『ファーザー』(2020)の痴呆老人も見事だが、あまり出番のないこの殺人鬼がオスカーを受賞するのは当然だろう。
金字塔的傑作
サイコサスペンス映画の最高傑作。
スリラー、サスペンス、ホラー、サイコパス。
いろんな言葉があてはまる、「恐怖」映画の最高傑作。
1991年製作だが、何年経っても決して色褪せない
作品だと思います。名演というか怪演というか、
アンソニー・ホプキンスの演技には圧倒されます。
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