愛と哀しみの果て

ALLTIME BEST

劇場公開日:1986年3月8日

解説・あらすじ

デンマークの資産家の娘カレンはスウェーデンの貴族と結婚し、ケニアへ渡る。コーヒー農園を経営することになったカレンは様々な困難にみまわれる。彼女はいつしか英国の冒険家と愛し合うようになり……。アイザック・ディネーセンの自伝を映画化した一大ロマンス。

1985年製作/161分/アメリカ
原題または英題:Out of Africa
劇場公開日:1986年3月8日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第10回 日本アカデミー賞(1987年)

ノミネート

外国作品賞  

第43回 ゴールデングローブ賞(1986年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 クラウス・マリア・ブランダウアー
最優秀作曲賞 ジョン・バリー

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) メリル・ストリープ
最優秀監督賞 シドニー・ポラック
最優秀脚本賞 カート・リュードック
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映画レビュー

5.0 レッドフォード、永遠に

2025年9月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

ロバート・レッドフォードのなまえをニュースで見るたび、
もしかしたら、
と怯えることが多くなった。
レッドフォードは高齢だし、仕方がない。
いよいよ、そのニュースを見なければならなくなった。 仕方ないが、悲しくて、眠れなかった。
レッドフォードの作品は監督作も傑作が多く、追悼で観ようと思う。
まず「愛と哀しみの果て」を。
レッドフォードの恋愛映画では、最高だと疑わない。

シドニー・ポラック監督はアイザック・ディネーセン原作をドラマティックに描きたかったのだろう。
ロバート・レッドフォードをキャスティングした時点で、恋愛部分に情感が増すことは想定内である。
(『追憶』でもポラックのオファーを断るレッドフォードに頼み込んで主演してもらったエピソードがあったが、
本作も女性の自律と自我に添えない男性との恋愛作品でもある。)

劇場公開時、メリル・ストリープは主演作が常に注目されていて、私も『マンハッタン』『クレイマー、クレイマー』『ソフィーの選択』『恋におちて』と彼女の演技がダイスキで、
本作も(自然だが、いかにも演技してまっせ!)という感じがプンプン鼻に付くところの、ストリープ節に酔わされた。
そんなメリル・ストリープにロバート・レッドフォード。
そう、私はシドニー・ポラックのメロドラマにまんまと引っ掛かったのだ。
(そういえば『追憶』もダイスキである。)

劇場で観た時も放心状態になった。
あれからレーザーディスクやDVDにブルーレイと購入して観ているが、今でもシドニー・ポラックにまんまと引っ掛かったままである。

レッドフォードが綺麗で。
とことん綺麗で。
もしかするとレッドフォードが監督した『リバー・ランズ・スルー・イット』のブラッド・ピットは、この作品のレッドフォードをイメージしているのではないか、と思えるほど似ていた。

エピローグとジョン・バリーの音楽。
私はいつまでも本作の感動に酔ったままである。

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なかじwithみゆ

5.0 デビッド・リーンか?

2024年10月7日
PCから投稿

苦手の植民地系ラブストーリーなのでずっと敬遠してましたが、これは大傑作でした。

さほど盛り上がりのあるストーリーでもないのに、一つのシーンを短くて仕上げてすぐ次へ移る展開が大変テンポよく2時間40分を十分に持たせます。

更にシーンとシーンの間に、猛獣の描写を採り入れたアフリカの雄大な自然景観をダイナミックに挿入し「シャシン的な」映像美も秀逸です。

一種の大河ドラマともいえますが、主演二人の好感を持てる演技が高級感と重厚感を引き立てます。

ロレンス辺りと比較しても遜色のない出来栄えといえましょう。

しかし、戸塚宏先生がアフリカでストリープ先輩と結婚していたとは知りませんでした。

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越後屋

4.0 【”私はアフリカの歌を知っている。”20世紀初頭、デンマークの裕福な家庭に生まれた女性が結婚により、英領東アフリカで過ごしたジェットコースター半生をアフリカの雄大な自然を背景に描いた作品。】

2024年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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共感した! 5件)
NOBU

3.5 最後に得たもの

2024年5月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲恋ラブロマンスなんだが、やはりこの西洋中心主義的・植民地主義的な感覚が根底にあるのが、現代の感覚からするとどうも…。最終的に得たものは、アフリカ到着当初に「女人禁制」と追い出されたクラブでいっぱい飲ませてもらうという、要するに西洋男性のメンタリティの内面化でした、というところがね。

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ouosou