劇場公開日 1992年7月11日

「この頃はCGが少しずつ出てきた頃で、特撮とCGの転換期。とは言えど...」バットマン リターンズ saikimujinさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この頃はCGが少しずつ出てきた頃で、特撮とCGの転換期。とは言えど...

2015年3月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

この頃はCGが少しずつ出てきた頃で、特撮とCGの転換期。とは言えどCGの技術はまだまだ低く、特撮にかなり金と労力がかかってる。
スタジオに巨大セットを作って撮影してる。撮影は夏だったらしく、白い息を出すために冷房ガンガン効かせたらしい。天井の高さが20メートルもあったので相当電力を消費したはずだ。

特撮がすごくて、
どれがセットでどれがミニチュアか、見ていてわからない。とても綺麗に仕上がってる。

動物のペンギンは、本物を使ってるところもあれば、機械で動くペンギン人形や、子供が入る着ぐるみペンギンなどが使われた。
ラストのペンギン軍隊はCG、死んだペンギンを送る動物のペンギン達は着ぐるみをきた子供たちだ。
なかなか見分けがつかなかった。素晴らしい技術だ。

特撮にはCGにはない良さがある。
一体何なんだろう。実物の質感なのか。とても良い。ノーランが実写にこだわる気持ちがわかる。やっぱ実写の質感はCGに勝る。

ペンギンは、実はとても可哀想な役だ。最初から最後まで。
奇形に生まれ、親に捨てられ、人に認められたくて地上に上がる。初めは良かったものの、またも非難を浴びる。復讐心に駆られるペンギンは、殺される。
ただの悪ではなく、愛を知らない、愛されたい人間だ。

saikimujin