「並外れたバイタリティ」バグジー 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
並外れたバイタリティ
ベン(ウォーレン・ベイティ)は数日しかロサンゼルスに滞在しない予定なのに他人の豪邸を買い取ったり、いきなり容赦の無い暴力を振るったりと、中々イカれている。だがこのイカれっぷりは彼の並外れたバイタリティの表れでもある。これほどバイタリティのある男でないと、ギャングとして成り上がり大仕事をすることなどできない。中途半端に金をケチるような男では、「フラミンゴ」のホテル事業を成功させられなかっただろう。ヴァージニア(アネット・ベニング)も大物女優なので、並の男では物足りない。そのため、ベンのように暴力的だが魅力がある男に惚れた。桁外れの2人が結びつくからこそ、ドラマが生まれる。
今作は『グッドモーニング!ベトナム』『レインマン』『スリーパーズ』等の良作を生み出したバリー・レヴィンソン監督の映画ということで鑑賞した。今作も強烈で面白い映画で、彼の力量の高さが分かる。
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