「恐るべしピーター・セラーズ 〜 風刺が効いてる」博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか こころさんの映画レビュー(感想・評価)
恐るべしピーター・セラーズ 〜 風刺が効いてる
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ピーター・セラーズが、イギリス空軍マンドレイク大佐( … 戦時下ビルマでの日本軍による残虐な体験を語る姿にドキリ。)、マフリー米大統領( … 緊急時にもかかわらず、本論に入る迄が長い。)、ストレンジラブ博士( … ナチスドイツの科学者。ドイツ語を英語に直訳した名前。不自由なはずの右腕がおもむろに上がり、ナチス式敬礼を。いきなり「 総統!」と叫ぶ事も。)と、個性的な三役を熱演。中でもクセの強いストレンンジラヴ博士のインパクトが半端ない。
飛行中のU.S.AIR FORCE機内で、雑誌『 PLAY BOY 』を眺めたり、カード遊びなどをして寛ぐ搭乗員達の元に、ソ連への報復攻撃として核基地へ核爆弾を投下する「 R作戦 」が発令される。信じ難いその命令に、「 もしかして忠誠心テストか?」と疑いたくなるのも頷ける。
ペンタゴンの戦略会議室での彼らの陳腐な言動が、事態の異常さ、危うさを一層リアルに感じさせる。
絶対に起こり得ないと断言出来ない今の世界の不安定さを改めて恐ろしく感じた。
ー 躊躇いもなく核爆弾を落とせるような奴は人間じゃない
ー もう後戻りは出来ない
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
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ぷにゃぷにゃさんのコメント
2024年9月26日
「ミッションインポッシブル フォールアウト」に共感ありがとうございます。
こころさんのレビューが探せなかったので、こちらに返信します。
顔を見ると、トム様もお年を召したなぁと思いますが、体のキレはそのへんの若いヤツに負けてません。
素晴らしいです、あの全力疾走!
またテレビ放送でお会いしたいです。←映画館に行かんのかい!