「怖くて滑稽なシリアス映画」博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか chakurobeeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5怖くて滑稽なシリアス映画

2012年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

知的

人間への不信感、完全な人間はいない(ビリーワイルダー監督「お熱いのはお好き」)、人間はミスを犯すのに核戦争防止システムは完璧であろうか。3.11フクシマ原発事故の経験後にこの映画を見ると、核戦争の恐怖感がリアルに感じられて不安になる。絶対的な大量破壊兵器を前にして、人間の愚かさと滑稽さを鋭く風刺した傑作と思う。白黒映画だったためか、チャップリンの「独裁者」や「殺人狂時代」を思い出した。

chakurobee