「皮肉と狂気が入り混じり素直に笑えないコメディ」博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
皮肉と狂気が入り混じり素直に笑えないコメディ
なかなかとんでもない作品で、現代ではなかなか観られない。
人類にとって最悪なシナリオを全力でふざけあって描いているが、なかばふざけあっているとも言い難い。
指導者、権力者というのは狂っていないとできないと言えるので、一歩間違えばこうなるということ。
前半は、ひょうきんさに笑いが溢れるが、次第に現実味がましてきて、博士がでてきて、妙に説得力があり、怖くなり、笑えなくなってくる。 コミカルさと重さの両立はまるで火の鳥の実写のよう。
タイトルだけでなんとなく重い話とおもっていたが、その想像をはるかに超えてきた。
2023年劇場鑑賞65本目
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