ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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映画愛とノスタルジー溢れた作品・・・名曲に感情が揺さぶられる作品
中盤迄はノスタルジックな雰囲気を感じながら鑑賞。
アルフレードに背中を押された主人公トトが、生まれ育った村を後にする辺りから・・・。
ラストのあの名曲が流れる中、涙を浮かべながらモノクロの映像を見つめるトトの姿が沁みます。
映画館での鑑賞
めちゃくちゃ感動した!
まだ自分が映画をそんなに多くみてないかもしれないが、こんなにもノスタルジック?な気持ちになる映画は今まで見たことありませんでした。まだ社会人にもなっておらず地元から出たことがないことタイミングで、こんな気持ちを味合わせてくれたこの映画に感謝したいです。
また、アルフレードの形見の映画は、今まででみたどのキスシーンよりも美しく感動的でした。トトはローマで映画監督?か何か、映画関係者になったのだと思うけど、トトもおんなじことを思ったんじゃないかなぁーと想像しました。
アフルレードが様々な映画の台詞を引用していましたがどれも名台詞。もう一回見て書き留めおきたい!
映画がもっともっと愛しくなる
映画を見る時間は
その時を共有する人たちの宝物
なのだと感じた。
人生はお前が見た映画とは違う
もっと困難なものだ
いけ
もうお前とは話さない
お前の噂が聞きたい
自分のすることを愛せ
子供の頃試写室を愛したように
この村にあるのはまぼろしだけ
この言葉のとおり、30年帰らず、
小さい頃から情熱を注いできた
映画で成功をおさめる
そして30年ぶりに戻った故郷
そこは知らない街のよう
みんな知らない人のように思えた
全て変わってしまったような
でもふと周りに目をやれば、なにも変わらないもの、ひとたちがいた
大切な友人からの形見は
切り捨てていた部分のつなぎあわせ
凝縮された、人間の1番愛しいシーン
情熱を注いだ映画と自分の人生
実らなかった女性との関係
それとは引き換えに得た、成功
全ての想いが、このフォルムを見ながら押し寄せてきたのだろう
素晴らしいラストシーンだった
映画というものがもっともっと愛しく感じられるような作品だった
完全版はエレナとの再会もあるらしい
上映メモは捨てるなという前半の言葉が、後々の大事な場面にいきてきていたんだな
今とは、比べられない
30年前の映画を今観て思う事は、内容がとてもシンプルでわかりやすくて良かった。
主人公のトトが映画技師のアルフレドとの二人の友情が描かれています。
映写を手で回したり、映画の中では、人が溢れんばかりに集まったりと今では考えらないような事が沢山ありました。
映画を心から楽しみしている人達が沢山いて愛している。そのうちの一人に主人公がいました。
主人公が映画をとても愛してるからこそ、
アルフレドは厳しい言葉で突き放したのだと分かりました。
過去を思ってばかりでは、前に進めない。
誰かを愛してもらうためにまずは、自分から愛しなさい。
最後のシーンがそんなメッセージを強く裏づけるような事かなと思いました。
映画観で観たかったなー
最後のアルフレードのトトへの贈り物。それはアルフレードの宝物、キス...
最後のアルフレードのトトへの贈り物。それはアルフレードの宝物、キスシーンの集まりだった。僕にはこんなメッセージが思い浮かんだ。
「トト。よく故郷に帰らず頑張った。成長したな。」
名作といわれるが、今の自分にはあまり刺さらなかった。
大人として成熟したらもう一度みたい。
(追記)
他の人のレビューを見てハッとした。この映画は映画の良さを伝えているのだった。
小さい頃から映画が好きだった主人公の物語。 映画を教えてくれた人生...
小さい頃から映画が好きだった主人公の物語。
映画を教えてくれた人生の恩師と言ってもいい人との思い出や失恋した思い出など、ほっこりする映画でした。
やっぱり自分も映画が好きなんだなーと。
自分の生まれた年の作品とは思えない今の時代にも感じることの出来る寂...
自分の生まれた年の作品とは思えない今の時代にも感じることの出来る寂しさや暖かさを感じる映画だった。小さい頃に魅入った映画館から始まり、街とともに少年時代を過ごしたトト。そういったなか、彼女の存在や兵役によって離れることで、時代から置いていかれている自分の街の状態に気がつかされ、アルフレッドはそこに劣等感に似た感情を持ち、それがトトにとって足枷になることも知っていた。だからこその「帰ってくるな、連絡もよこすな」。自分が田舎に帰った際の寂しさ、懐かしさと同じものを感じ、最後のキスシーンばかりを集めたフィルムはある種の走馬灯のように駆け抜け、寂しさと懐かしさを入り乱れさせ、美しい思い出へと変えてくれる。一つの映画のように変えていくように。
何度見ても傑作
午前10時の映画祭で鑑賞。
ノスタルジーを捨てよ。
30年故郷へ戻ってこなかった。
それにより夢を叶えられた。
アルフレードがトトへ残したものはカットしたキスシーンを繋ぎ合わせたフィルム。
最高の映画体験映画
なんといってもエンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。
この曲が流れただけで胸を直接掴まれたような感覚になる。
そして当時の空気をそのまま伝えているようなカメラも素晴らしい。15秒に切り取ったらそのまま何かのcmになりそう。
映画という存在が民衆にとってどれだけ大切な存在か。
生活の一部になっている。なんと羨ましい世界か。今ではなかなか難しそう。
トトとアルフレードの父と息子のような関係性。
お互いが何か欠けている部分を穴埋めするような、居心地が良い感じ。でもだからこそ、トトの為にこの地を離れろというアルフレードの感情。自分が受けてこれなかった教育の大事さを身に染みてわかっているんだろうな。
完全版はまだ見ていないので、それを見たらまた感じ方が違うのだろうか?
One of the most
『午前10時の映画祭』にて鑑賞。
“郷愁”と言う言葉を映像化したものは数多くある中で、日本語としては矛盾している有名な慣用句である“最も郷愁を誘う映画の一つ”という冠がピッタリな作品なのであろう。自分としては“スタンド バイ ミー”の方に軍配を揚げるけど・・・
余りにも有名すぎてこれ以上の“映画”という芸術をメロディで具現化したものはないであろう劇伴曲を得た時点で今作品の価値が決まったも同然である。実は内容としては凝ったものではなく、映画好きな少年が体験した様々な記憶の中での成長をドラマティックかつメランコリックに紐解くという内容である。今作品は幾つかのバージョンがあることが鑑賞後に知ったのだが、だから消化不良のところがあるのだと合点がいった次第である。詳細な荒筋はもう有名過ぎて今更語るのも野暮であるから割愛する。
とにかくイタリア映画らしい、演者の人達の顔の表情の豊かさには目を見張るモノがある。喜怒哀楽以上の複雑なイメージをきちんと分かり易く表情に乗せている点は素晴らしい。かなりの高度な演出が、作品自体を生き生きとさせていることに凄みさえ感じさせる。いわゆる“メタ”映画としての作りは、多分今作品がきっかけだったのではないだろうかと思う程、周到に練られたストーリーでもある。そして古い良き時代の常套である、伏線やと回収、フリとオチのお約束も又安心感を与えるものだ。もうスレッカラシの自分なので涙を流す程の感動を生み出せない劣化が著しいので、ラストの検閲されたシーンの繫ぎ合せの映像に対してはそのベタさに微笑ましさの感情が勝ってしまったので涙腺は動かなかったが、ほっこり感には包まれた。イタリア映画の底力を見せつけられた作品である。
これを名作と言わず何という
この映画は何度も観ていましたが、劇場で観たのは初めてでした。
しかし何度も泣かされる良さがあります、と思います。
映画音楽も極まって、最後の、アルフレードの形見の上映?で、泣かない人はいないと思います‼️
完全版では確か最後にエレナと会うシーンがあったと思いますが、それをカットした監督、さすがです。しかも20代後半であんな素晴らしい映画を作れるという才能の塊ですね。
あのシーンはいらないと私も思いました。
もうほんとに映画史上最高とも言える映画だと思います‼️‼️
そのメロディを聴いただけで涙があふれ出す
午前10時の映画祭
映画館で観れて幸せです。
後半は泣けて、、、
あれ?
エレナと再会せーへんの?
帰宅してから、3時間完全版の「失意の帰郷」から見なおした。。
…
最初に見たのが完全版やから、完全版が好き。
「人生は、お前が見た映画とは違う。
人生は、もっと困難なものだ。行け、、、、」
映画館で観られた幸運を抱きしめて
第22回カンヌ国際映画祭審査員グランプリ受賞作。
第62回アカデミー賞外国語映画賞受賞作。
"午前十時の映画祭10‐FINAL‐" で鑑賞(字幕)。
なんて素晴らしい映画なのか。本作の初鑑賞がスクリーンだったことは、私の人生で五指に入る鮮烈な体験となった。
トトとアルフレードの美しき友情。映画への溢れんばかりの愛。全編を彩るエンニオ・モリコーネの叙情的な音楽。…
どれが欠けても成立しない、まさに映画芸術。シーンのひとつひとつに想いがこめられ、美しいものに満ち満ちていた。
映画を観ながら笑い、涙し、歓声を上げる人々の表情がイキイキと捉えられていて、観る者の心を豊かにしてくれる映画の持つ素晴らしい力を、改めて認識することが出来た。
様々な作品を映画館で鑑賞したけれど、本作ほど「スクリーンで観て良かった」と感じたのは初めてだ。観客たちと時間と感情を分かち合う、映画の楽しみを思い出させてくれた。
アルフレードがサルバトーレに言った言葉―「この町には帰って来るな」「ノスタルジーにばかり囚われてはいけない」。
「あの頃」に浸ってばかりでは前に進めない。全てを置き去りにしてでも道を切り開けと云うことではないかな、と…
だが、郷愁に浸ることを完全には排除したくないと云う、裏腹な想いも彼にはあったのではないかな、と感じた。
それを示すかのように劇伴が懐かしさを喚起し、自然と涙が出そうになる感傷を呼び起こされてしまったからである。
前に向かって進んで行ったとしても、過去の全てを忘れてしまえないのが人間と云う生き物なのではないかと思った。
そう。ずっと変わらないものだってあるのだから。30年ぶりの故郷でさえ、変わっていないものがあったように。
「郷愁に囚われるな」と言ったアルフレード本人でさえ、トトと交わした約束をしっかりと覚えていたのである。
カットされたキスシーンたちで構成されたフィルムに落涙してしまった。往年のスターたちの交わす熱いキス…
それをクライマックスとするのはニクい。映画を愛する全ての人への愛の花束のようだ。いやはや、映画は素晴らしい。
[以降の鑑賞記録]
2019/09/08:Blu-ray(デジタル・レストア・バージョン,字幕)
2021/01/01:NHK(録画,字幕)
※修正(2024/12/01)
この30年間、私達は何を見ていたのだろう。
午前十時の映画祭で、ほぼ30年振りに見た。言葉にならない。何か書こうとしても筆が進まない、全く。己れの語彙と表現力の貧困を、ただただ痛感させられるんだけど...
「映画は芸術だ」と何回でも言いたくなるくらい素晴らしい。どの一瞬の静止画も、カメラの動きも、セリフも役者さんも脚本も、もう何もかも。この映画を構成する、どんな小さなピースであっても愛おしく、懐かしく、切なくて、なんでもない場面で泣いていたり、笑みがこぼれたりしている。
ベランダの手すりに置かれた鉢植えと地中海から吹き込む風にたなびくカーテン。シチリア島のアパートの窓から見下ろす地中海。受話器を握る老母。最初の瞬間から、その画のすばらしさに引き込まれます。こんなにキレイだったっけ?30年前の自分が、如何に無造作にスクリーンを眺めていたかを思い知りました。
映写室から飛び出しでジャンカルドの広場に映し出されるバスターキートン。盲目となったアルフレードとサルヴァトーレが扉の前に腰かけて話をする構図。30年振りに見る荒れ果てたパラダイス。
もう、どれもこれもが胸を打つもの。なんなんだろ、この素晴らしい感性。この30年間、私たちが見て来たものは何だったんだろう、って思うくらい。
エンニオ・モリコーネの主題曲「Cinema Paradiso」もしかり。超えられない。「映画音楽」として、これは超えられない。映写室に映し出される、数々の「クライマックスシーン」のバックに流れる「Cinema Paradiso」の素晴らしさ!エンニオ・モリコーネは、この後「海の上のピアニスト」も作曲するんですよね。凄い人だよ、全く。
完全版より、俺はオリジナルの方が好き。
この映画は劇場で観て欲しいです。午前十時の映画祭、もうしばらくやってます。この映画を見ずに死ねるか!って言うくらいの名画。だと言います、言いました!
今後この作品を越える映画が出てくるか?
この作品が出たとき映画館で見たかったー!!!
とにかくこんな後からじーーーんとくる映画はないな
音楽も映画を引き立てていて
映画を見ていなくとも
この音楽を聴いただけで
泣けてくる感じ。
この映画を見ていない人がいるなら
今すぐ見て欲しいな。
私の中で、とっておきの映画!
おまえの噂が聞きたい
夢も希望もなにもない町で、唯一の娯楽である映画に魅了された少年、トトと、映写技師であるアルフレードの、親子のような友情が胸にしみる今作。
学がなく、映写技師になるほかに道のなかったアルフレードの、トトに対する、親心のようなものに、心打たれました。
彼は、自分と同じ映写技師となったトトに、強く、厳しく、町を出るよう促します。それは、彼が、トトの抱く夢に気づいていたからでしょうし、また、自分と同じような、孤独で退屈な仕事をするだけの人生を歩んでほしくない、という気持ちもあったからに違いありません。
「俺はおまえに会いたくない。おまえの噂が聞きたい」というセリフが、なんとも父親らしく、心に遺りました。
映画のラストで、アルフレードがトトに遺した遺品。
ただの茶目っ気たっぷりな洒落た贈り物、というだけでなく、もしかしたら、彼もまた、トトと同じ夢を抱いていたのかもしれないと思うと、よりいっそう、彼を愛おしく感じました。
アルフレードのばか!
私が映画館で観た時、既に一回観ていましたから、それほど気負うことも無ければ、何かを期待するという事もありませんでした。
私は友人と一緒に観に行きましたが、席はガラガラだったので、離れて座りました。
(男同士でくっつく必要もないでしょう?)
私が1回目に観たのは完全オリジナル版の方で、その時上映されるのはカット版でした。
行く前から友達とその事で盛り上がっていました。
「今回はカット版というのがネックだね」
「カット版は残念だけど、ニューシネマパラダイスをこのご時世に、映画館で観れるだけで十分 運が良いよ。」
そんな感じの、なんかの記念みたいなスタンスで鑑賞に臨みました。
この映画に2人とも泣かされるハメになるとは、知る由もなく。
私たちはそれぞれの想いを胸に描いていたんでしょう。はじめに泣いたポイントが違うみたいでしたが、やはりラストは涙を流さずにはいられませんでした。
離れて座って正解でした。泣いてるところを見られたくないですからね。
青春時代に観るべき映画だと思います。
友達と観に行ったのが、私にとって最大のポイントでした。
随分前に その友達とは仲たがいをしました。
私の方が一方的でしたが、恋のせいでした。
私は "恋よりも仕事しろ" の人間なので、相手にもそういうスタンスを強要していたのかもしれません。
それはまるでアルフレードがトトの恋愛を望まなかったように!フィルムの恋愛シーンをハサミで切ったように!
(私はその子の邪魔はしてません)
という、しっとりした恥ずかしい想いのある映画です。
3回目はどのシーンで泣いてしまうのか、あるいは 泣かないのか。
その子といつか仲直りしたら、3回目 を観ようかな と思っています。一生 観ないかもしれませんが。
そういう思入れの強い映画になるんです。
しかし、今になって考えれば、トトみたいな人生は嫌です。恋愛くらいさせてよ!未練が残っちゃったじゃん!アルフレードのばか!
未練が感じられにくい分、私はカット版が好きです。
インターナショナル版
インターナショナル版のを見た。15年くらい前に見た時は途中ですが気持ちが折れて見きれなかったが、今回は楽しく見れた。良い作品だったが、完全版とかと比べるとかなり物足りないらしい。近々完全版見ようとおもう。
子供時代に愛されるということ
実の親子ではないからこそ、愛情とは何かを考えさせられる、愛情の壮大さを感じる作品。
子供時代に愛されるということが、将来に影響していること、時の流れを感じさせられる構成。
ラストをロマンティックに飾る点では満点であるが、虐待傾向にあった主人公の母親がラストのみ優しくなっている点が不明、描き方が少し雑である印象であるため評価は4となった。
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