ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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自分のすることを愛せ〜映画こそわが人生‼️〜
公開当時、ケビン・コスナー主演の「フィールド・オブ・ドリームス」と共に、中学2年生だった私を号泣させ、脱水症状寸前にまで追い込んでしまった確信犯的名作‼️この作品は映画という芸術へのラブレターであり、映画を愛し映画館へ通う我々映画ファンへの素敵な素敵なプレゼントなのです‼️可愛いトト少年。映画が大好きで、フィルムの切れ端を集めて宝物にしている。映画館の2階にある映写室にも入ってみたい。そして映写技師アルフレードとの友情。アルフレードのケガによりトトは映写技師に抜擢される。成長したトトは初恋、戦場へも駆り出される。そして故郷を出たトトは有名映画監督となり、アルフレードの死をきっかけに30年ぶりに故郷へ凱旋する・・・何だこの映画ファンが一度は夢見るような人生は‼️このトトの様々な人生模様を美しく、そして切なく彩るエンニオ・モリコーネの素晴らし過ぎる音楽が、この作品を永遠に忘れられないモノにしています‼️数々の名作が映し出される映画館内の風景や、アルフレードが映写を反転させて外に映し出し、お金がない人たちに映画を見せてあげたり、トトとエレナの映写室でのラブシーンなど、一つ一つのシーンに製作者たちの映画への熱い想いが溢れていますよね‼️ラスト、トトがアルフレードの形見のフィルムを上映するシーンの感動は、映画を好きでよかったなぁ〜としみじみ痛感させてくれるかけがえのない瞬間です‼️映画こそわが人生‼️
全ての映画付きに捧ぐ
映画史とともにトトの人生を振り返る
映写士という仕事に魅せられたトト、はじめは煙たがられるもアルフレッドとの間に絆が生まれる
エレナとの恋を経てトトは村を離れる
決して戻ってくるなというアルフレッドの真意は
アルフレッドの話した兵士と王女の話、兵士は約束の100日の前日にバルコニーを離れてしまう
アルフレッドの解釈はおそらく、
兵士は愛する王女の可能性を摘んでしまうと感じて自ら手を引いたというもの
アルフレッドも同じく、トトのことを思っていたからこそ、そして未来の可能性を信じていたからこそ村という閉じた世界に留まらせず外の世界に出した
そして村の映画から取り除かれていた、村では得られなかった恋愛をラストにトトへ届けた
映画を観る一人一人に世界観があり、映画愛あふれる作品
何をするにもお前のしたことを愛せ、あの日映写室を愛したように
このくらい映画に対して愛があれば…
名作です。 好きなことへの情熱や恋、すごくキラキラして描かれていて...
Merci vo cu, M. Jacques Perrin.
映画好きを自認しながら、つい最近までこの作品を観たことが無かった。しかし、もし若い頃にこの作品を観ていたら、そのノスタルジックさが鼻について好きになれず、その後観ることが無かったかも知れない。だが、ジャック・ペラン演じるトト、もといサルヴァトーレの年代になって初めてこの作品に触れたからこそ、そのノスタルジックさを理解できて、受け入れることができて、そして浸ることができるのだと思う。ペランの訃報を聞き、改めてこの作品の素晴らしさを噛み締めている。さあ、ペランの冥福を祈りながら、今夜またこの作品を観よう。ノスタルジー?いいじゃないか、十分に戦って来たんだから。
ラスト最高
「ラストシーンは秀逸」
映画も音楽も昔の作品のほうが良い
気になりつつ観ていなかった
郷愁と創作論と人生について
この作品が高い評価を受けているのが冒頭からよく分かりました。舞台は地中海イタリア🇮🇹のシチリア島と言う青く乾燥した気候と白い大きな雲、夜は白熱灯の淡い光そして突然のスコールで空気感が伝わってきました。内容は中年の映画作家の思い出話と現実の対比の喪失感。満たされないからこそ生まれる創作物とフィクションと現実は別物であるという対比素晴らしいかったです。時代を遡る価値観の違いには映画内映画🎞を観て楽しかったです。完全版では更に作家性とはどう言う事かについて詳しく後日談義として描かれてますし。一番印象に残ったのは、アルフレッドのトトの恋愛に対するアドバイスで100日間ポーチで待つ男性の話しで最後に何故居なくなってしまったか?分かったら教えてくれ!と言うところが、今際の際、最後までトトには死んだ事は教えるな!に係り非常に胸が詰まりました。本当は、アルフレッドもこの島を出たかったのかも知れません。感動とはこの様な出来なかった自分自身への罪のカタルシスかもしれないなと感じました。賛否両論ありますが、是非見て損はない作品だと思いました。
今まで観た中で一番心に残った映画!!!!!!!!
私はこの映画が世界中の賞を総ナメした往年の名作とは全くもって知らず、何の予備知識もないまま映画好きの先輩のお宅で初めて鑑賞しました。そういった事情から当初はあまり期待をしていなかったのですが、ラストシーンが終わった後はあまりの衝撃に一日中ボーっとしてしまいました(笑)
ざっくり言うと、愛とノスタルジーの話だったように思います。映画館を舞台として、人と人との関わりや時の流れを愛しくも切なく描いています。シチリアの景色がとても印象的で、時代が移り変わってしまうことへの郷愁を一層強く感じさせます。
幼い頃のやんちゃ具合や母との関係性・子供の成長・恋をして引き裂かれること・大切な人の死。トト程に波乱万丈ではないかもしれませんが多くの人が経験するであろうことを描いており、まだこんな年ではありますが「人生」というものを感じました。今の私にはアルフレードの選択は正直エゴではないかと感じてしまったのですが、それが例えエゴだとしても大きな愛情の形であることには変わりないのでしょう。(ここら辺は歳を重ねると感想も変わるのでしょうか。)
印象的だったのは、物語が非常に平坦に感じたことです。実際はストーリーの道中で様々な事件が発生するのですが、その描写は敢えてドライなタッチとなっており必要以上に盛り上がったり盛り下がったりしません。しかし、それこそが重要なのだと思います。物語が進む中で少しずつ積みあがった様々な事柄や感情がラストシーンで全て昇華されたように感じ、とても感動しました。物語の展開の仕方や演出が素晴らしく、纏まり・クオリティからして(映画オタクでもないのに大きな口を叩くようですが)映画というジャンルの一つの完成形のように感じました。
そして、音楽も良かった!!映画でもドラマでもアニメでも、名作と呼ばれる作品は音楽が良い確率が極めて高い気がします。
10年後、20年後に観るとまた見えるものが変わってきそうなのであと3回くらいは観るんじゃないかなと思います。あんまり観すぎると感動が薄れるのでタイミングが難しそうです。
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