ニュー・シネマ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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全ての映画付きに捧ぐ
映画史とともにトトの人生を振り返る 映写士という仕事に魅せられたトト、はじめは煙たがられるもアルフレッドとの間に絆が生まれる エレナとの恋を経てトトは村を離れる 決して戻ってくるなというアルフレッドの真意は アルフレッドの話した兵士と王女の話、兵士は約束の100日の前日にバルコニーを離れてしまう アルフレッドの解釈はおそらく、 兵士は愛する王女の可能性を摘んでしまうと感じて自ら手を引いたというもの アルフレッドも同じく、トトのことを思っていたからこそ、そして未来の可能性を信じていたからこそ村という閉じた世界に留まらせず外の世界に出した そして村の映画から取り除かれていた、村では得られなかった恋愛をラストにトトへ届けた 映画を観る一人一人に世界観があり、映画愛あふれる作品 何をするにもお前のしたことを愛せ、あの日映写室を愛したように
このくらい映画に対して愛があれば…
職場の先輩にオススメされて鑑賞。 物語そのものは全然知らなかったけれど、自転車に二人で乗っているシーン、映画館で子供が笑っているシーン観たことある!この音楽なんかかなりの回数聴いている!となり初見の感じが全くしなかった。 トトとアルフレドのやり取りはとても微笑ましく、このような幼少期を送ったトトに多少の嫉妬をしつつ年齢を重ねていく過程は近所のおばちゃんそのものだった。 この映画を観て映画の原点を知りたくなった。私もこのくらいの年齢に映画の良さを知っていたら映画に携わる仕事をしていただろうか。 ※映画好きは観ておくべき作品だと思う。これからはドヤ顔で「観たよ」と言いたい。
名作です。 好きなことへの情熱や恋、すごくキラキラして描かれていて...
名作です。 好きなことへの情熱や恋、すごくキラキラして描かれていて心温まる。 小さな村での唯一の娯楽である映画、村人で泣いて笑って楽しむ姿はとてもいい時代があったんだなぁと思わせてくれる。 終盤はじんわりとくる。 アルフレードのトトへの友情を超えた父親のような広く大きな愛情。 故郷への想い、2人の思い出、トトへの愛情、そんな様々な想いがラストのフィルムに全て表れているような気がしてやはり名シーン、大好きなシーンです。
Merci vo cu, M. Jacques Perrin.
映画好きを自認しながら、つい最近までこの作品を観たことが無かった。しかし、もし若い頃にこの作品を観ていたら、そのノスタルジックさが鼻について好きになれず、その後観ることが無かったかも知れない。だが、ジャック・ペラン演じるトト、もといサルヴァトーレの年代になって初めてこの作品に触れたからこそ、そのノスタルジックさを理解できて、受け入れることができて、そして浸ることができるのだと思う。ペランの訃報を聞き、改めてこの作品の素晴らしさを噛み締めている。さあ、ペランの冥福を祈りながら、今夜またこの作品を観よう。ノスタルジー?いいじゃないか、十分に戦って来たんだから。
ラスト最高
早稲田シネマさん、ありがとうございます。 水曜日の夜ほぼ満席でした。 海辺の映画館、キネマの神様、レイトショーでニューシネマパラダイス。 このセレクトだけで私は泣けました。 ラストが最高だ。映画館で見よう。ボロい映画館で観たら最高だが、ボロい映画館なんてないんだよな。 蛇足です。 普通に児童虐待が酷い。当時は普通なんでしょうね。それでもほとんどの人はまともに育ったのでしょう。2022年の私はそこに興醒めでした。
「ラストシーンは秀逸」
BSPでやっていたので鑑賞 過去最高の⭐︎4.5 少年時代のトトがいい味を出してる。 少し前の日本も娯楽は少なくみんな映画館に集まって大混雑するなか観てたのかな?と思うと、コロナ時代の今は本当に観に行っても数人しかいないのは寂しい限りである。 イタリア映画の傑作ともいえるこの映画。 やはり誰かの人生をみれる映画というものは良い
映画も音楽も昔の作品のほうが良い
凄い感動作品でした。はじめのほうはよく叩く母親と教師が出てきたんですがその後は子供が大人になっていき涙がなぜかでてきました。30年以上も前の作品で今まで一度も見たこともなかったんですがこの監督の作品は良い作品多いです。3時間版もあるみたいなんですが是非見たいです。この作品は見といて損はないと思う。
気になりつつ観ていなかった
これだけ有名な作品だと、タイミングを逃すと観るのが億劫になるというか…そんな感じで今更鑑賞。 あらすじも何も頭に入れずに観た感想は、なんかもやもやして、これで終わりなんだって思ってしまった。 少年とおじさんの友情…なのかな。ノスタルジックな感じ? 音楽はとても良かった。 ちなみに私が観たのは劇場版というやつなのかな、恋人と再開しないバージョン。 もっと自分が年齢を重ねたら感動ひとしおなのだろうか。 感動しました!と書きたいところだが、嘘はつけない。
郷愁と創作論と人生について
この作品が高い評価を受けているのが冒頭からよく分かりました。舞台は地中海イタリア🇮🇹のシチリア島と言う青く乾燥した気候と白い大きな雲、夜は白熱灯の淡い光そして突然のスコールで空気感が伝わってきました。内容は中年の映画作家の思い出話と現実の対比の喪失感。満たされないからこそ生まれる創作物とフィクションと現実は別物であるという対比素晴らしいかったです。時代を遡る価値観の違いには映画内映画🎞を観て楽しかったです。完全版では更に作家性とはどう言う事かについて詳しく後日談義として描かれてますし。一番印象に残ったのは、アルフレッドのトトの恋愛に対するアドバイスで100日間ポーチで待つ男性の話しで最後に何故居なくなってしまったか?分かったら教えてくれ!と言うところが、今際の際、最後までトトには死んだ事は教えるな!に係り非常に胸が詰まりました。本当は、アルフレッドもこの島を出たかったのかも知れません。感動とはこの様な出来なかった自分自身への罪のカタルシスかもしれないなと感じました。賛否両論ありますが、是非見て損はない作品だと思いました。
今まで観た中で一番心に残った映画!!!!!!!!
私はこの映画が世界中の賞を総ナメした往年の名作とは全くもって知らず、何の予備知識もないまま映画好きの先輩のお宅で初めて鑑賞しました。そういった事情から当初はあまり期待をしていなかったのですが、ラストシーンが終わった後はあまりの衝撃に一日中ボーっとしてしまいました(笑) ざっくり言うと、愛とノスタルジーの話だったように思います。映画館を舞台として、人と人との関わりや時の流れを愛しくも切なく描いています。シチリアの景色がとても印象的で、時代が移り変わってしまうことへの郷愁を一層強く感じさせます。 幼い頃のやんちゃ具合や母との関係性・子供の成長・恋をして引き裂かれること・大切な人の死。トト程に波乱万丈ではないかもしれませんが多くの人が経験するであろうことを描いており、まだこんな年ではありますが「人生」というものを感じました。今の私にはアルフレードの選択は正直エゴではないかと感じてしまったのですが、それが例えエゴだとしても大きな愛情の形であることには変わりないのでしょう。(ここら辺は歳を重ねると感想も変わるのでしょうか。) 印象的だったのは、物語が非常に平坦に感じたことです。実際はストーリーの道中で様々な事件が発生するのですが、その描写は敢えてドライなタッチとなっており必要以上に盛り上がったり盛り下がったりしません。しかし、それこそが重要なのだと思います。物語が進む中で少しずつ積みあがった様々な事柄や感情がラストシーンで全て昇華されたように感じ、とても感動しました。物語の展開の仕方や演出が素晴らしく、纏まり・クオリティからして(映画オタクでもないのに大きな口を叩くようですが)映画というジャンルの一つの完成形のように感じました。 そして、音楽も良かった!!映画でもドラマでもアニメでも、名作と呼ばれる作品は音楽が良い確率が極めて高い気がします。 10年後、20年後に観るとまた見えるものが変わってきそうなのであと3回くらいは観るんじゃないかなと思います。あんまり観すぎると感動が薄れるのでタイミングが難しそうです。
時代の流れ
かつて淀川長治さんがテレビで 「この映画は最高傑作です!」 と大絶賛しておられ確かにそのとおりだな〜と心から思える作品ではないでしょうか 年月が経てばほとんどのことが変わってしまいます、人々が集う広場や泣き笑いを共にした映画館、それと人の気持ちも トトは都会で変わってしまっていた自分に気が付かずに何十年も過ぎてしまっていたのでしょうね でもそうしなければ映画への夢を叶えられない事をアルフレードは分かっていたからこそ「帰るな!」と言ったのだと思います 周りは、世界は変わるものだらけです、でもね どうしたって変わらないものがあるのです トトが何十年ぶりかで会う母親とのシーン、あの編み物のほどけるシーンです トトの部屋も、アルフレードへの愛情、街の人々も広場の主も アルフレードからの贈り物を見れば彼の愛情だってずっと変わっていなかったことに気がつくはずです そう、この作品から感じ取れるノスタルジックな感覚こそが私達の心にある変わらない気持ち、その事に気が付いた時の心地よさがこの作品から溢れ出て私を離さない 観た後にまた観たくなるほどです
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