2010年のレビュー・感想・評価
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HAL暴走の謎が今明かさせる!
前作の正統続編。
前作の謎をわかりやすく補完する解決編といった趣だ。
(2001年は小説も読んだがこちらは未読。)
レオーノフ号のデザインが兎に角カッコいい。
機体の一部が回転して擬似重量を生み出してるのは、機能的にもデザイン的にもイケてる。
Zのアーガマの構造もこれの踏襲か。
博士がレオーノフ号からディスカバリー号へランデブーするシーン、両機が接続するシーンはめちゃくちゃかっこいい。
全体的に前作を補完するような作品。
ボーマンがサプライズ登場して、シーン毎に姿が変わるのは凝ってる。
前作ラストのようなトンデモ映像トリップ体験は出来ないかもしれないが、これはこれで良作。
最後、木星が第二の太陽に変化し、地球の環境が激変!タトゥイーンになりましたって解釈でいいのよね?
HAL面目躍如
アーサー.C.クラーク原作によるアノ名作の続きが観られるのは、何にも代えがたい歓びです。数十年前、「2001年宇宙の旅」(68)は全く理解不能で面白さの欠片も感じず、一方、本作「2010年」はとても面白かったという印象でした。久しぶりに両作品を続けて観てみたら、当時と真逆の感想となりました(笑)。比較的わかりやすく、謎もそれ相応には明らかにされる本作に対して、説明のない余白や理解できない捉えどころのなさがあるからこそ「2001年…」は興味をそそられ、何度も観たくなってしまうようです。
My God, it's full of stars. 薄味
2001年を観た勢いで続けて鑑賞。圧倒的な映像で意味がわからなくてもスゴいと感じた前作に比べると、とても薄味になっています。なんというか特撮感が増している❗
お話としては本作の方が分かりやすいんですけど、インパクトはあまりなかったです。前作の謎を何となく解決するためだけに作った印象すら受けます。前作でキューブリック監督がこだわってた宇宙空間で物音がしない描写なんかバッサリ切り捨ててますし、わかりやすさを重視した割に人々の記憶には残らない作品になってしまった印象です。
でも、これも何だかんだ言っても公式なんですよね~。今でも「スターウォーズ」や「ターミネーター」等々多くの作品が公式続編が出てはファンから「認めない」なんていわれてますが、本作も公開当時には「映画における公式とは何ぞや?」っという論争が巻き起こったりしたのではないでしょうか?
モノリスの謎
アメリカが月から持ちかえったモノリスが情報公開されない。そこでソ連が・・・といった冷戦を感じさせる内容。神経質そうなジョン・リスゴーって、乗組員には選ばれそうもない雰囲気があると思う。
突如ボウマン未亡人のテレビにデイブが映し出される。それまでの淡々とした展開が一気に不気味な空間につつまれる瞬間だ。そして米ソの交戦状態とデイブの出現。宇宙怪談のような展開になってくる。
冷戦の終結を祈っているかのような結末と宇宙生命の神秘。白亜紀かジュラ紀か知らないけど、ラストの映像は綺麗だ。
2001の続編
2001年宇宙の旅の続編。かなーり分かりやすい映画となっている。その反面、かなり説教臭い映画となっている。
2001年では説明台詞が全て切り取られているために分かりにくい映画になっているが、スタイリッシュですげーかっこいい。おそらく「分かりやすさ」と「かっこよさ」は共存できないんだろうと思う。見比べると面白い。
木星の衛星であるエウロパに地球外生命がいることを匂わせる展開とか時代を感じるなぁ。人間はいつになったら木星への有人飛行ができるんだろう。楽しみ。
前回は宇宙映像美を使ったAIとの密室ホラーが強かったっけど、今回はより宇宙創世神話に触れた感じ。
宇宙映像美を使ったAIとの密室ホラーが強かったっけど、今回はより宇宙創世神話に触れた感じ。
冷戦時代において世界仲良くというメッセージ色が強いのは仕方ないか。
前作のような宇宙と宇宙時代への憧れ、夢、映像美が殆どなかったのは残念。はやりいかに20001年宇宙の旅が名作であるかがわかる。
パイかケーキか、チキンかバカか、
HiltonかSheratonか…。
前作とはうって変わって、良くも悪くも「フツー」に。
言葉による説明が大変多いです。
前作を踏襲した演出により、続編であることを認識させ、明確な答えを用意してくれていますが、映画としては殆ど別物という感じでした。映像美も劣る気がします。
米ソが対立、地球を破壊しかねない戦争に突入する頃、米ソ合同チームは9年前に連絡が途絶えたきりのディスカバリー号に再接触。
前作でDaveが冬眠したまま亡くなった3名のご遺体を船外に捨てたシーンはなかったのですが…、単にDr. Floydの勘違いということ?
Monolithによって(厳密には使者となったDaveとHALによって)、人類へのメッセージが伝えられ、地球上から夜がなくなり世界平和でめでたしめでたし…。
地球上の争いの種など、宇宙規模で見たら本当にちっぽけなものだと感じました。
人類を核戦争で地球ごと壊滅させることもできたろうに。Monolithは何故人類を取りあえず?救ったのだろう。
もう誰も更なる続編は作らないのかなぁ。
SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」の続編なんですね。知りません...
SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」の続編なんですね。知りませんでした。苦手ジャンルなので2001年の方も未見。前作が偉大過ぎて評価が低いようですね。
そんなことはない、本作、面白かったぞ。未見が幸いしたのかも。
モノリスってなんだ?木星には何が?ハンパない緊張感で画面に釘付け。特に最後のコンピューターとの会話、痺れました。
地球から争いがなくなる日が来ればいいですね。そのためには異星からの攻撃が必要…ああ怖。
偉大なる傑作2001年の方も見なければ。
答え合わせ。
映画史に燦然と輝く謎かけに対する解答、作り手はさぞ勇気のいったことでしょう。内容は面白いけれど全体的には凡庸といった印象。
前作にあった天才的な魅力というものがなかった。映像が綺麗だからこそ見れるものだったけれど、凡庸な映像に乗せてみるには少し辛いお話でした。
正統な続編
1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督作品『2001年宇宙の旅』の続編です。16年が経っての本作は、映像的には劣っていますが(不思議な話ですが、それだけキューブリック監督の映像が素晴らしかったことを改めて実感!)、前作の世界観を崩さず、事故のその後をミステリアスに描いている点に魅了される113分。
モノリス、HAL9000、ディスカバリー号、そしてボーマン船長……全てが繋がり完結した時、何とも言えないものを感じました。'旅の終焉'とでも言いましょうか、それに近いものです。
いずれにしても、これが正統な続編だということに変わりはありません。
「2001」と比べて•••
「2001」と「2010」を同時期に見ました。
2010では2001と違って、登場人物がよく喋るし、ストーリーがちゃんとしてる(笑)。
まあ「画期的なのはどっちか」とか「インパクトがあるのは」とか考えるとやはり2001には勝らないだろう。
2010年は残念ながら米ソの戦争状態になってない。てかソ連は崩壊してる。
あまりにも未来を予測しようとしてる感があって逆にスカッとしない。それなら2001のように潔く無責任な未来を描いてくれた方が見てる側としては楽しめる。それでいてiPadが出てきたり結構当たってるし。
いわゆる「レトロフューチャー」を描いた作品としても2001は特別に面白い。私が2010に求めたいのは、そういった作り手のロマンに溢れる未来像だ。
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