劇場公開日 2018年10月19日

「不屈の名作に触れる喜び」2001年宇宙の旅 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0不屈の名作に触れる喜び

2024年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

今作の特筆すべきは構図と配色。古いのに斬新。さすがキューブリック作品である。
序盤の猿人達は、いかにも中に人が入っているような動きで愛せる。
幽霊の歌声のような怖いBGMは、あの黒い板モノリスが発信している何かを描写しているのか、人類の進化とモノリスの関係など、いろいろ不思議で面白い。
空に投げた骨の映像から舞台は宇宙になる。
手塚治虫が描くような未来的なデザインは目の保養。
2024年現在は当たり前に使っているテレビ電話も登場。

18ヶ月後、博士たちと人工知能HALのやりとりは先が読めなくて目が離せない。

そのあとに木星付近で起こることも凄い。
人類進化論と、真空の宇宙、それらがあたかも本当であるかのように感じる映画であった。

余談ですが、自宅でAmazonプライムビデオの字幕版をテレビにて視聴しました。
冒頭で真っ暗なままなので何らかのトラブルかと思いましたが演出でした。
途中で冒頭と同じように真っ暗になる時間があり、その時にテレビが黒い板モノリスに見えてテレビ画面に触りだした家族に驚きました。なんて純粋な人なのだとそっちに感動しながら、なんとなく私も一緒にテレビに触ったのは本当の話です。
まあ、そうゆう楽しみ方も出来る作品でした。

Don-chan
ジョニーデブさんのコメント
2024年10月14日

コメントありがとうございます。ちなみに、その年のアカデミー賞作品賞は「オリバー」が受賞して、「2001年宇宙の旅」はノミネートさえされていませんでした。あまりにも革新的で斬新的すぎたのでしょうね。逆もまた真なりで、昔感動した作品を今再見すると、陳腐に思える作品が時々あります。

ジョニーデブ
Moiさんのコメント
2024年8月4日

こんにちは。
手塚先生が、1964年頃キューブリックから直々に手紙で2001年のプロダクションデザインの依頼を受けたけど、鉄腕アトムの制作が忙しく断りを入れた話は有名ですよね。☺️

Moi
CBさんのコメント
2024年7月28日

たしかに、今のテレビはモノリスみたいですね。
ご家族のシーンは、冒頭の猿人たちがモノリスの周りを回るけど触れないシーンを彷彿しますね。触った一頭だけの猿は人間への道を歩んだので、ご家族もニューヒューマンへの道を歩き出したのかもしれませんね。

CB