「原作を読めば難しい事は無い また、人類進化の古い考え」2001年宇宙の旅 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を読めば難しい事は無い また、人類進化の古い考え
色々言われる作品だが、原作を読めば全く難しい話では無い。ただ、50年以上前にCG無しでここまでやるのが凄い。しかし、三日月が登場するが、モノリスは倒れていたのかなぁ。天文学的にありえる事あるのかなぁ。素人ながらに思った事。
『美しき青きドナウ』は、宇宙と言う死の空間を生ある流れに変えています。心にしみるイイね。
40年くらい前にテアトル東京の一番前で見たなぁ。当時は字幕が右に出たので大変だったけど、字幕なんて関係ない映画だった。
宇宙船!今はなきパンナムだよ。
猿みたいな顔した日本人が死の空間に飛び出したようだか、無事戻る事を望む。上空でぜひ 北方領土返せ って言ってくれたら そこへ行った甲斐はあるが、全く羨ましいとは思えない。
追伸
ゴリラ生態学者の山極先生が、『2001年宇宙の旅』の中で、類人猿が狩猟を始めた姿を進化として捉え、それが争いの始まりとしている事を、学術的研究かつ科学的に否定している。僕はそれに共感する。
以下 ネタバレ
因みに、この映画は全部オールスタジオって知ってます。よく見ると分かる。
2024年8/23ドナウ川で泳いだ。
コメント・アドバイスをありがとうございます。
この映画は、クラーク氏の原作の映画化ではなく、キューブリック監督とクラーク氏の協同構想・協同脚本によるものです。小説もほぼ同時執筆されたと聞きます。脚本には、かなり説明的な台詞やト書きも入っていたけれど、映画化するにあたって監督がそれらをすべて排したとか。
Wikiによると、小説にはクラーク氏の解釈がかなり入っているので映画と小説は「区別」した方がよいとも記されています。
どの映画でも、他者の意見に耳を傾けず、己の表現・美学を徹底的に貫き通した監督の作品。
筋を理解するだけならば、おっしゃる通り小説を読めば手掛かりが得られるのでしょうが、監督があえてこのような表現をしたのかに頭と心と感覚を巡らせながら鑑賞すると、毎回新しい気付きを得られる、味が変化するキャラメルのような映画だなと楽しんでいます。