ナチュラル

劇場公開日:1984年8月25日

解説・あらすじ

天才的な野球の才能に恵まれてプロ球団入りを決意したものの、ある女性の凶弾に倒れて道を閉ざされ、その後35才のルーキーとして復活を遂げたロイ・ホッブス。彼の半生を、1930年代の古き良きアメリカを舞台に描く。バーナード・マラマッドによる原作小説を、「ダイナー」のバリー・レビンソン監督が映画化した感動作。苦境に立たされながらも自分の信念を貫く主人公ロイを、ロバート・レッドフォードがさわやかに演じる。

1984年製作/138分/アメリカ
原題または英題:The Natural
劇場公開日:1984年8月25日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第8回 日本アカデミー賞(1985年)

ノミネート

外国作品賞  
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映画レビュー

3.0 ロバート・レッドフォードを偲んで

2025年9月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

俳優兼映画監督兼映画プロデューサーのロバート・レッドフォード
2025年9月16日ユタ州プロボ郊外の自宅にて89歳で他界
死因は明らかになっていないが年齢的に老衰だろう

1984年公開作品
初鑑賞
ビデオマーケットで鑑賞
当時48歳くらい
そんな彼が35歳役どころか19歳役までやっている
大谷直子じゃあるまいし
でも俳優だからね

監督は『グッドモーニング ベトナム』『レインマン』『ディスクロージャー』『ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ』『アウシュヴィッツの生還者』のバリー・レビンソン
脚本は製作総指揮のロジャー・タウン
脚本は他にフィル・ダッセンベリー

粗筋
ロイ・ホッブス19歳は本格派のサウスポー投手でシカゴ・カブスの入団テストに合格
しかし試合に登板する前にサイコパスの凶弾に倒れ一命を取り留めるもプロ野球選手の夢を断念
それから16年後再び野球をやり始めたロイは外野手として弱小球団ニューヨーク・ナイツに入団した
はじめはベンチを温めていたが代打起用でいきなり結果を出し次の試合からライトでレギュラーとして定着
打棒は爆発しホームラン量産
16年前の後遺症で入院するも現場復帰
最下位に喘ぐナイツを優勝争いに押し上げる活躍を見せる

ニューヨーク・ナイツは架空の球団

主演のロバート・レッドフォードは運動神経抜群で高校の頃は野球をやっていて特待生として大学に進学したほどの腕前も喫煙で中退
画家に転身するも断念し俳優の道に
ピッチングフォームもバッティングフォームも様になっている
レッドフォードが高校生の頃にメジャーリーグでもまだドラフト制度はなく当然ドラフト指名はされていない
スカウトが見に来たかもしれないがそれはわからない
彼がもしなんのしくじりもなくメジャーリーガーになったとしても遅かれ早かれのちのち俳優になっていただろう

ロバート・レッドフォードのファンでもなければ野球に全く興味がない人からすればキツイかな
そもそもそういう人は観ませんね

野球好きだからそこそこ楽しめたけど脚本的にはちょっといまいちかな

時計とか照明を破壊しちゃうけどあのくらいだとまるで漫画
とはいえ大谷翔平のメジャーでの活躍の方がよっぽど漫画だ

配役
オールドルーキーのロイ・ホッブスにロバート・レッドフォード
スポーツ記者のマックス・マーシーにロバート・デュヴァル
ロイの幼馴染のアイリス・ゲインズにグレン・クローズ
ポップ監督の姪のメモ・パリスにキム・ベイシンガー
ニューヨーク・ナイツの監督のポップ・フィッシャーにウィルフォード・ブリムリー
才能ある人を傷つけたいサイコパスのハリエット・バードにバーバラ・ハーシー
ニューヨーク・ナイツのオーナーの「判事」にロバート・プロスキー
ニューヨーク・ナイツのコーチのレッド・ブロウにリチャード・ファーンズワース
野球賭博の胴元のガス・サンズにダーレン・マクギャヴィン
有名プロ野球選手のワーマーにジョー・ドン・ベイカー
シカゴ・カブスのスカウトのサム・シンプソンにジョン・フィネガン
ロイの父親のエド・ホッブスにアラン・ファッジ
ニューヨーク・ナイツの外野手のバンプ・ベイリーにマイケル・マドセン
ボールボーイのボビー・サボイにジョージ・ウィルコス
ニューヨーク・ナイツの主戦投手のアル・ファウラーにケン・グラサノ
シカゴ・カブスの主力打者のブーンにマイク・スター
シカゴのカフェの店主のアルにジェームズ・モール
アルの客にラルフ・タバキン
応援する少年にデニス・グールド
係員にジョージ・シュアイティンガー
ニュース番組ナレーションにチャールズ・サージス

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野川新栄

3.0  ロイの成長要素が弱い

2025年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 今作は『グッドモーニング・ベトナム』『レインマン』『スリーパーズ』『バグジー』といった数々の良作を生み出したバリー・レヴィンソン監督の作品ということで鑑賞した。だが、今作はそれらの作品にはとても及ばないと思わされた。

 まず、ロイが野球から身を引くことになった銃撃事件の詳細がよく分からない。ここはストーリーの根幹に関わる部分なので、納得がいくように作り込まれていないと人物設定に深みが出ない。

 あと、今作はロイの成長の描き方がいまいちだ。彼は入団当初から、若い頃と同じようにずば抜けた野球の能力を発揮する。だが最初から順調に行き過ぎていて面白くない。ストーリー構築の基本とは、主人公が困難に遭遇して能力や内面を磨いていき目的を達成するのが王道で、そこが視聴者の共感を呼び面白さを生み出す。例えば、新人のロイは監督やチームメイトとの衝突、それによる彼の葛藤があったが、実力で徐々に彼らを納得させる等のエピソードがあれば良いと思うのだけど、特にそういうものは無い。

 ロイがスランプに陥った理由も、そこから脱却した理由も弱い。スランプに陥った理由が監督の姪と付き合ったことによるジンクスという、理由として曖昧なものだ。そしてそこから脱却できたのは、かつての恋人が表れたからという、これもスランプ脱却の理由としては曖昧だ。ここにロイの成長要素があるとも言えるけど、やはり理由としては弱すぎる。スランプってそもそも原因が言語化できないものなのかもしれないが、映画としてはそれでは面白くない。

 今作はwikipediaによると古典的名作と名高いらしいけど、以上の理由からとても良い出来だとは思えなかった。今作はバリー・レヴィンソン監督の作品としてはキャリアの前半にあたるので、まだ彼の本領が発揮されてなかったのかもしれない。

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根岸 圭一

4.0 諦めきれない夢 〜 35才のルーキー

2025年2月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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こころ

2.5 才能には恵まれているが、運には恵まれていない。

2024年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

才能には恵まれているが、運には恵まれていない。そういう物語。

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光陽