となりのトトロのレビュー・感想・評価
全77件中、41~60件目を表示
幼い頃に感動して、大人になった今も大好き!
昭和30年頃の日本を描いた作品。
子どもの頃に見て、こんな美しい大自然の中で暮らすことに憧れた。
大学で民俗学を教える学者である お父さんは、子ども達に
「嘘だなんて思ってないよ、メイはきっと、この森の主に会ったんだ。
それはとても運がいいことなんだよ。でも、いつも会えるとは限らない」
「昔々、木と人は仲良しだったんだよ」
と幼い子どもにもわかりやすく優しく語り、
自然とそこに住む守り神(日本古来のアニミズム信仰)に
守られて人が生きていることを教える。
こんな風に、子ども達に教えられるような大人になりたいな。
と小さい時に思った。
登場人物がみな生き生きと動いて、その年齢のリアリティが見事に描かれている。
さりげない動きを見るだけで、皐月とメイの年齢差がはっきり際立つ、
アニメ表現力の高さ!✨
ディズニーやピクサーはみなこの宮﨑マジックに学んだそう。
皐月とメイ、 シャイなかん太、みんな個性的で魅力的。
セリフをすっかり言えるほど (金曜ロードショーで流れるたび、あ、あのセリフがカットされた!と気づくほど) 何度も見ているけれど、
一番好きな場面は、 満月の夜、どんぐりを植えた庭にトトロがあらわれ、みんなで芽をのばし、大樹に育つ場面。
万能の魔法なんかじゃなく、みんなが一生懸命エネルギーを出してふんばって、
そのエネルギーを、太陽の光や水をあびるように吸収して、小さな芽が大樹になる
みずみずしい生命力!!希望にあふれてる。
魔法なんかじゃなくて、生命力はすばらしい奇跡なんだ!
なんだかこの場面を見るたびに いつもあたたかい感動で目がうるんでしまう。
でも、この場面で 成長した木の姿が、なぜか
「きのこ雲」の形に似ているのは、きっと意図的なもの。
『火垂るの墓』と同時上映だったこの作品は、
戦争と平和を対比する場面が たくさんちりばめられて描かれ、とても印象的。
(さがすと 本当にとってもたくさん見つかるので 非常に感慨深い)
当時のポスターは『忘れ物を 届けに来ました』の言葉とともに、
かさをさして 妹をおんぶする、二人のきょうだい。 まったく同じ構図のポスター。
戦争という時代に翻弄され 命すら失ってしまった兄妹と、
そのほんの数(~せいぜい10)年後、平和の訪れた日本で 幸せに生きる姉妹と。
同じ日本という国で、戦争と平和という対比が 恐ろしいほどに際立つ。
『火垂るの墓』で 何万人もの人の命を奪った原爆のきのこ雲は、
戦争・死・絶望・悪の象徴であり、
『となりのトトロ』の みんなで力をあわせて 大きく成長した木は、
平和・生命・未来の希望の象徴なのだろう。
木の実がみるみる大樹になる場面、みるたびになぜかいつも涙あふれる私。
その理由がやっとわかった。
土に埋められたたくさんの木の実。トトロと子ども達は、一生懸命生命力をふりしぼって木の実を芽生え大樹に育てた。
でも、あふれる生命力は、トトロと子ども達の力だけではない。
土に埋められた無数の命。 (節子が土に埋めた無数の螢たち、死した命たち…節子も、お母さんも、清太も、何百万人もの人々も…)
それはめぐりめぐって、木の実(新しい命)を育て、命は絡みあい大樹になった。まぶしい希望の象徴。命はめぐる。また、生きる。
そして、その大樹の姿は、きのこ雲に似ている。
瞬間、思い出す。 一瞬ですべての命を奪った原爆を。
希望あふれる命はまぶしい、だからこそ、きのこ雲を焼きつける。
忘れない。戦争と平和を心に刻む。
言葉はひとこともないけれど、私は 宮崎さんの描いた大樹の絵から、
このメッセージを受けとった。
宮崎駿さんの永遠のライバルだった高畑勲さんは、めったにほめることをしなかったそうだが
「宮さんは『トトロ』で、所沢の森だけでなく、日本中の森に、トトロを住まわせることができた。この映画を見た子供達はみな、それぞれの身近な森や木に、トトロの姿を見る。こんなに幸福な成功はめったにない」
というような評価をしたそうだ。(言葉の細かい部分は忘れたけど)
確かにそのとおり!
子どもだった私も、大きな木を見れば、そこに、目に見えぬ守り神の気配を信じた。
暗闇は怖いけれど、そこには星やほたる、そして人間が電気の照明(文明の利器)とひきかえに壊してしまい失ってしまった、ちょっと怖いけれど聖なる自然の守り神の存在を信じた。
それは、トトロだったり妖精だったり妖怪だったり、動物の姿を借りた神の使いだったり。
日本中の子ども達に、目には見えない優しい存在に気づかせ、信じさせた。
子供達は言葉では説明できなくても、心の深いところで、
「自然の中にいるかみさま」に生かされている「地球さん、ありがとう」
っていう感謝の心を、学ぶことができたんだ。
映画の一番最後、
「このへんないきものは、もう、日本にはいないのです。」 と糸井重里氏が作ったコピーを
「このへんないきものは、まだ、日本にいるのです。たぶん。」と宮﨑駿監督が変えた
というエピソードも大好き。
信じたい、信じさせてあげたい。 もういないと絶望している大人だからこそ、
「まだ日本にいるのです。」と言うには勇気がいる。あえて、信じる。信じたい。
言葉で小難しく説明せず、アニメーションという表現で、
幼い子どもにも伝わるように、日本古来の自然信仰を描き、
夢あふれ心あたたまる 小さな冒険物語を創りあげた
宮崎駿監督、ほんとに最高!! ほんとに宝物の映画です!!
===========================
余談ですが、「昭和30年頃」としか知らなかった時代設定
実は宮﨑監督が「昭和28年」と公表していたと 後から知りました。
皐月は小4(10歳)と 小6(12歳)両方の設定を公式本で見ていたから
どっち??と不思議に思っていたけれど、
最初は小4設定だったが しっかりしすぎているので小6設定に引き上げた
という情報を得た。
ということは… 計算すると
「節子が生きていたら 皐月と同級生」
うわあ 切ない…。 素敵な友達になれたかもしれない。
皐月も、幼い時に友達をたくさん失くしたのかもしれない。
小さかったからよく覚えていない、であればさいわいだが…。
(戦争を全く知らないメイ(あまえっ子)とは そりゃ違うな…
長女だからしっかりしなきゃ、というだけでなく 生きる重みを知ってる。
同時に、メイやお母さんを失う恐怖を より強く感じていたはず。)
『トトロ』の幸せあふれる平和な時間を見ると、呼びかけたくなる
せっちゃん、今、日本はあの時よりも平和な時代になったよ、、、
猫バスに乗ってみたい☆不思議な出会いに癒されるジブリ代表映画
【本当に起きてしまいそうな現実と非現実の境目】
~ポケモントレーナーみゆきは、86点の経験値をもらった!~
言わずと知れた名作アニメ!
「ジブリと言えば?」と言われるとこの映画を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか☆
主人公姉妹さつきとめい、2人が出会うトトロなど愛嬌と愛情あるキャラクターが多数登場!
喜怒哀楽が分かりやすく、一人ひとりの想いが強く伝わってきます☆
内容は平凡なように思えますが、日常生活で少し足を向ける方向を変えたら自分もこの世界に迷いこんでしまうのではないかと思わせられるのが魅力的☆
僕の思う宮崎駿監督の凄いところは、作品のメッセージが観る側の観点でどのようにも取ることができるという深みにあると思います☆
このトトロに関しても様々な考察が飛び交うのは観る側のイメージをかきたてられているからだと思います!
そういうのも面白いところですね!
僕は初めて観た時に、ふかふかで乗り心地がかなり良さそうな猫バスに乗りたいと思いました!
ジブリ作品はなぜか興味を持ってしまう猫が登場するのも楽しみです☆
★大好きなポケモンに例えると★
フシギバナ
大自然の中、さつきとめいのフシギな出会いと想いに感動します
トトロファンのかたは
トトロの熱烈なファンのかたは
ぜひ「アラバマ物語」(1963年アメリカ)をご覧ください。
そのこころは
・・・観てのお楽しみ。
※他レビューは覗かずに、ピュアなこころで作品に出会ってくださいね。
子供の頃から大好き。
そんな素敵な世界に住みたいなー!!っていつも思うし何よりサツキと共感出来すぎます。
何十年前にそんな素晴らしい作品が存在したのはすごいの他ありませんし、小さい頃何度も見た思い出です。
表現やキャラクターがすごく魅力的で思い出の作品です(´∀`)
全世代に愛される名作
まだまだアニメーションに対する評価が高くなかった時代に、いくつもの映画賞を受賞し、アニメーションへの理解を高め、宮崎駿の名を日本中に広めたという、日本映画界のみならず、世界の映画界にとっても重要な作品。
批評家受けが良かったから、多数の映画賞を受賞したんだろうけど、特に子供受けが良い印象。
トトロやネコバス、まっくろくろすけのキャラクターも良いけど、やっぱしメイちゃんの存在も子供受けが良かった理由かも。
当初は姉妹ではなく1人の予定だったらしいけど、姉妹にしたのは正解だったかもね(^^)b
同時上映だった『火垂るの墓』チームに主要メンバーを持ってかれたらしいから、トトロチームは大変だったろうなぁ~
って、『となりのトトロ』と『火垂るの墓』で約3時間。同時上映って、休憩無しだったのかな?
それにしても、糸井重里の声にはいつまで経っても慣れない(^_^;)
ってゆーか、アメリカ版は、サツキの声がダコタ・ファニング、メイの声がエル・ファニングなんだね~
有名だけどちゃんと見たことなかったのでアラサーでようやっと鑑賞 よ...
有名だけどちゃんと見たことなかったのでアラサーでようやっと鑑賞
よくあんな可愛らしいバケモノ思いつくよな…
トトロと喪黒福造がリンクする
烈火カンタのばあちゃん担
28歳になってから見ると
久しぶりに見たら、終始切ない話だった
母と離れて暮らす姉妹
母の代わりに妹の面倒を見る姉
田舎
トトロや他の仮想の生き物も、何故いるのかや伏線も気にならなかった。昔の田舎なら居たのかなと思えてくる
こういう家いいなーと思うけど虫がやばそう。 小川が近いから蚊多いや...
こういう家いいなーと思うけど虫がやばそう。
小川が近いから蚊多いやろなぁ。
ムカデもでかそうやし。
毛虫も落ちてきそう。
サツキおねえちゃんも頑張っているんだよ!
やっぱり何度観てもトトロは大好き!
セリフを全部覚えてしまった人も多いのではないでしょうか?(笑)
メイちゃんとサツキちゃんの可愛さが、画面いっぱいに表現されていて、幸せな気持ちに包まれますね!
大人になって改めて見ると、サツキちゃんがメイちゃんのお母さん代わりになっていたことに感動…。
メイちゃんのワガママを全て受け入れて、精一杯大人の姿を見せています。
それでも、所々子供っぽいところがチラチラ見えるから、愛おしい…!
小さい頃はメイちゃんばかりに目がいっていましたが、大人になるとサツキちゃんの頑張りに目が移っていくのですね。
そんな、大人目線で観てしまったトトロでした(笑)
もっとも子供に見せたい作品
日本の昔懐かしい田舎の風景の中で子供達と不思議なお化け(?)との心暖まるお話。
何回観ても飽きないし心洗われる気持ちになる。
個人的にはネコバスが一番好き。
でも実際に会ったらマジ恐いと思う。
子供と一緒に観たいって思える作品
弟が大好きで、子供の頃何回も何回も観ていました。
大人になって改めてみると、心になんだかジ~ンとくるものがある、良い作品だなぁと思いました。
子供と一緒に観たいって思える作品でもあります。
大人になることも大切だけど、子供心をあえて大切にすることも大切な事...
大人になることも大切だけど、子供心をあえて大切にすることも大切な事を、めいちゃんから教わりました。
スピード感溢れて、わくわくドキドキする仕掛けがたくさんありつつも、見終わった後元気なれる作品。
たくさんの方に愛される作品になりますように。
ジブリ美術館の予習
綺麗な田舎の風景に
子供の頃に戻った気分で
見入ってしまいました。
わたしのおばあちゃんの家も
辺境の地にあるので
私が子供の頃まであんな感じでしたが
今は空き家が並び
田んぼも雑草が私の背より伸び
荒れ果ててしまいました。
全77件中、41~60件目を表示