「醒めた視線が光る」突撃 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
醒めた視線が光る
1957年製作。キューブリック29歳での監督作。
いわゆる監督独自の構図や視点はまだ薄めだが反戦映画として独自なスタイル。軍法会議がメインとは思わなかった。
描いているのは人間の本質とは何か?である。正義とは愛国心とは。そして戦争とは軍隊とは。なぜ無能で無責任な上官の下で命を張らなければいけない理不尽さに耐えねばならないのか。
ラスト、荒くれ者たちが心を動かされ涙を流す。それもまた人間である、というメッセージにじんわりときた。(そこに監督の後期の映画には無いヒューマニズムも描かれているような気がした)
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