「ミリタリの皮をかぶったラブロマンス映画」トップガン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ミリタリの皮をかぶったラブロマンス映画
2018年2月4日で日劇が閉館するということで、フィナーレイベント『さよなら日劇ラストショウ』の一環で、日本初公開時(1986)以来2度目(レンタルビデオやテレビ放送を入れたら4~5回目)の『トップガン』。
あゝ、懐かしい。
フライトジャケットと、レイバンのサングラス、流行ったよねー
いま、レイバンってイメージ悪過ぎるけど。
↑それはSNSアカウント乗っ取り用ニセ広告のせい。
これが出世作だったトム・クルーズ。
若いころの、いたずらっ子のような、かわいげがあって陰と陽を両方持った表情は、たしかに人気出るわけだわ~と再認識。
それにしても中身はない。
実質、『フラッシュダンス』(1983)の男性戦闘機乗り版。
『愛と青春の旅立ち』(1982)のテイストを振りかけつつ。
主題歌の『Take My Breath Away』をはじめ様々なイカした音楽に乗せて、恋とミッションに挑む「トム・クルーズの青春」ってPV。
そんな楽曲に支えられて
・天才といえる才能の持ち主
・性格のせいでくすぶってる
・恋人ができる
・友人(または恩人)の死がトラウマに
・ライバルや恋人、周りの支援で復活
・ミッション成功
というあまりにご都合な物語の流れは、見事に『フラッシュダンス』『愛と青春の旅立ち』の再生産って感じ。
「ミリタリの皮をかぶった、ただのラブロマンス映画」ともいえるかも。
自分には、トムよりもF-14トムキャットのほうがかっこよかった。
MiG-28の撃墜シーンは(模型を使っているかもだが)、心が躍った。
===以上【2018年1月29日ブログから転載】以下【2022年5月30追記】===
続編『マーヴェリック』が想像以上によかったので、アマプラで改めて。
『マーヴェリック』のベニーって、1作目でチャーリーに出会う前に口説いていた、司令官令嬢だったのね。
すっかり忘れてました。